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2008年5月

2008年5月30日 (金)

リフォームと2世帯住宅

ここ数年、2世帯住宅と共に建築家が手がける住宅のリフォーム事例が増えてきたように思います。

私の事務所でも同様ですが、ご両親の実家を2世帯住宅に建て替える、或いはリフォームするというお話が増えてきました。

都市部においては新たな宅地がなかなか見つからないこと、親の支援を受けての子育てをしながら仕事を続けたいという人が増えたこと、家を建てる世代の人の経済的な理由といったことが主な要因かと思われます。

以前は住宅のリフォームというと、リフォーム専門業者が主役だったのではないかと思います。

しかし、設計者が手がける機会が多くなったってきたのは、多分、耐震補強や高断熱化も含めて家全体の大がかりなリフォームを行うケースが増えたこと、デザインを求めるリフォームが期待されていること、また手抜き工事がないかしっかりとした監理が求められていることといったことによるものかと思われます。

そのようなことで、リフォーム関係のTV番組も多くなったのでしょう。

かつてのスクラップアンドビルドの時代から、リフォーム、リノベーションの時代へと移行しつつあるのを感じさせるもので、また核家族化の時代から、新たな親と子の世帯の関係性を感じさせるものです。

西欧では、住まいにしても家具しても代々受け継ぐのは比較的あたりまえのこと。

親世帯と共に暮らすのも一般的。

そのような意味では、日本の住まいや住についての文化も、ようやく落ち着き始めてきたといえるのでしょうか。

いずれにしても、モノをしっかりと造り、使い続ける意識が出てきたことは、今日求められるEcoともつながっていくことでもあり、好ましいことではないかと考えています。

そんなことを考えていた今日の夜でした。

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2008年5月29日 (木)

Tatamidoko

現在仕上工事中の住宅の現場で、畳材見本の確認をしてきました。

今回採用している畳は、建て主の方のご要望により畳は伝統的なやや高級な仕様です。

畳は畳床(芯材)と畳表(表層材)、これと畳縁からなります。

まずは畳床。

最近では、わらを使わない新建材による「建材床」、わらでポリスチレンフォームをサンドウィッチした「ワラサンド畳床」が主流ですが、今回はわらのみの「本畳床」(写真)です。

次は畳表。

畳表は中国産、国内産とに大きく分かれ、比較的上質なものは国内産です。

国内産は、主に肥後(熊本)、佐賀(肥前)、福岡(筑後)、広島(備後)、岡山(備前)が有名ですが、今回は熊本産と広島産の畳表材を畳屋さんに現場に用意してもらい、備後畳を使うことで決めました。

備後畳は最高級ブランドといえるものです。

畳屋さんの話では、無農薬栽培によるイ草との事。

畳表の良し悪しは、最初の緑味がかった色が退色してから長く使うものですので、その後どのようなものになるかが大事な所です。

赤黒く変色したり、黒いスジが浮いてくるものではなく、均質に飴色になって艶が出てくるものが上質な畳とされています。

また、畳表のイ草を織り込む為の縦糸。

これには麻糸と綿糸がありますが、畳表の目が積んで良質となる麻糸を使用し、これを2本使用することで耐久性も高めたものとしてもらうこととしました。

かなりこだわりのある畳です。

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枇杷

Biwaweb

枇杷が色づきました。

例年に比べるとかなり早いようですが、これも最近続いた夏のような天気と温暖化の影響でしょうか。

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2008年5月28日 (水)

2世帯住宅の計画にあたって

2世帯住宅の設計経験が多くなり、これに伴って、2世帯住宅に対する注意点やアドバイスのページを充実させました。

ご興味のある方は以下をご覧下さい。

http://www.atelier-n.com/2setai-adv.html

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2008年5月27日 (火)

市ヶ谷の家~RC外断熱による3階建て住宅~

Ichicou2f27web

3月に竣工・引き渡しをした「市ヶ谷の家」を、本日当方のHPにて公開しました。

この家は、家づくりに非常に熱心で思い入れをお持ちの建て主の方と、約1年間、充分な設計期間をかけて細かな部分まで打ち合わせを行い具体化したものです。

都心部の防火地域内の住宅ですので、防火面と防音対策上、RC(鉄筋コンクリート)造とした住宅で、当方が日頃推奨しているRC外断熱工法を採用しました。

また都心部ということで、プライバシーを確保すると同時に充分な採光を採り入れることを両立させる為、中庭(光庭)に大きく開くようにした住宅です。

ご興味のある方は下記をご覧ください。

http://www.atelier-n.com/j-top.html

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紫陽花

Ajisaiweb

自宅の庭先で咲いたアジサイです。

お昼休みに撮影。

仕事の合間(ティータイム)にアップしました。

この写真で心が和んで頂けることを期待して...

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2008年5月26日 (月)

5つのアヴェマリア/池松宏

先の「1年点検」で記載したCDの件ですが、さっそくこのCDを聞きながらブログを書いています。

このCDも、奏者の方も、クラッシックファンの方であれば良くご存じの方のようですね。

正式なタイトルは「5つのアヴェマリア」(2005年11月に発売、ハープ:早川りさ子)

池松宏さんという方は、N響の首席奏者を12年務め、2年前に退団された方で現在44歳。これまでに出したソロアルバムは、この他に「オーパ、コントラバス!」「ノーヴァ、コントラバス!」との事。

繊細でありながらも力強く、官能的ともいえるコントラバスが演奏されるこのCDは、数年に一枚現れる私の愛聴盤のひとつに加わるものと思います。

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2008年5月25日 (日)

住まいの一年点検

Niwaweb

昨日の午後は、1年前に完成した「阿佐ヶ谷の家」の1年点検でした。

完成の数ヶ月後にお食事にお招き頂いてから、それ以来ごぶさたしていたので久しぶりにお伺いさせて頂きました。

完成後1年を経て、庭の緑は鮮やかに、また日頃の手入れが行き届いた庭は、綺麗に住まわれている家の中と同様、この住まいの設計と監理をさせて頂いた者として嬉しいかぎりのものでした。

このお宅の建て主の方はご夫妻そろって大の音楽好きで、ご主人は音質(オーディオ)にも非常こだわりをお持ちの方です。

工事にあたってはオーディオ用の電源の取り出し方について色々とご教示頂くと共に、音楽を楽しむリビングはライムコートによる塗り壁(ボード2枚+塗厚8ミリ)として重量のある壁としたことも音響上効果があったのか、音響上もご満足いく住まいになっているようです。

施工会社の担当者が来るまでのしばらくの間、音楽をお聴かせ頂いたのですが、ここでかけていたCDは、

AVE MARIA/HIROSHI IKEMATSU

コントラバス奏者のゾクゾクさせられるような、その一方で穏やかな演奏を聴かせて頂きました。

この日は、午前の子供のサッカー試合、午後の1年点検、また、夜はわがサッカーチームの懇親会。

1年点検はあくまで仕事でありながらも、昨日は大いに楽しませて頂いた充実した1日でした。

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前期リーグ戦 初戦

昨日より長男の小学生サッカーの前期リーグ戦が始まりました。

試合の日ばかりはできるだけ仕事はお休みして、また次男のサッカー練習へも参加せず、できるだけ6年生の応援に行っています。

結果としては7-0の大勝。

前回の全日本大会でのPK戦による初戦敗退を始め、なかなか思うように勝てない試合が多かっただけに、今回は幸先の良いスタート。

今回の得点は特定の子供によるものではなく、それぞれ異なるメンバーが入れたのも今後に期待が持てる内容でした。

6年になり、意識も技術も日ごとに成長しているチームそれぞれのメンバーの姿を見ることができるのは、親としてだけでなく、目上の人間として、また自らサッカーを楽しむサッカー愛好者のひとりとして、何とも嬉しいものです。

これからしばらく公式戦が続き、小学生とはいえ、これに向けてしっかりとした練習を重ねていくことになります。

何をするにしても、意識の持ち方ひとつで成長の度合いというものは変わるものですが、特に子供はこれが顕著に現れます。

しばらくは、この意識が高まってきているこの子供達のサッカーを応援し、大いに楽しませてもらおうと思っています。

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2008年5月23日 (金)

モノの値段

吉祥寺のスポーツショップでのことです。

先週末、このショップのセール品コーナーに、アディダスのピステ上下セット(定価¥16,800)が¥8,999というのを見つけ、さっそく試着。

残念ながらサイズが合わなかったので諦めかけたのですが、50%OFFに近いこともあったのでもしかしたらと思い、店員さんに他のサイズの在庫を確認した所、他店にあるので取り寄せますとの事。

先日、入荷の連絡をもらい取りに行った所、商品には上下セット価格¥6,999(約60%OFF)との表示。

これは以前の価格で、あくまで今回の販売価格は¥8,999との事で、結局はその値段で購入しました。

建築の世界でも、モノの値段というのは一般の人とっては非常に分かりづらいものだと思います。

住設機器やエレベーターなど、定価での見積もりはあり得ないもので、40%OFFは常識。モノによっては60%OFF。

まさに「半値8掛け」

とは言っても、その一方では定価販売品というのもあります。

あらゆるモノはこれと同じような仕組みがありますが、「モノの値段」というのは何ともわかりづらいものです。

建築に関わるモノの値段というのは私の専門ですので、どのようなモノがどのような価格設定となるかは理解しているつもりでが、「衣」、「食」といった世界は、モノ自体で決まる以外に別の要因が多く働くもののようで、建築関係の値段よりも複雑なようです。

こんなことを改めて考えさせられたエピソードでした。

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2008年5月22日 (木)

上下階の遮音方法

<木造住宅における上下階の遮音方法について>

Boushin上階に子供室や音を出す部屋があったり、下階の部屋が寝室の場合、或いは上下階で2世帯が住む家等では、基本的に上下階の遮音を考慮する必要があると考えています。

通常、建て主の方から特別な有望がない場合でも設計段階で提案をさせて頂いていますが、今回はその仕様をご紹介します。

まず、天井を吊る部材については、防振吊り材を使用します。

桟木だけで吊った天井は、上階の床の振動を下階の天井に伝えてしまいますのでこれをできるだけ少なくするのが目的です。

写真では黒く光った部材がこれにあたります。

そして天井裏ですが、一般的には40kg(/立米)品のグラスウールの厚さ50mmというものを敷き込みます。ケースによってはロックウールを使う場合もあります。

通常、断熱材として使用されるグラスウールは10kg品とか15kg品といった軽いものが使用されますが、ここで40kg品を使用するのは、その重量により低音域の吸音性能を求めることによります。

写真の黄色いマットがこのグラスウールです。

特別な防音対策を求められる場合には、先にご紹介したセスローズファイバーを使用したり、或いは2階の床自体にて防音対策を施したりもしますので、あくまでこれは木造住宅における一般的な遮音(防音)対策方法です。

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2008年5月21日 (水)

セルローズファイバー断熱材

Yanedan_2先般の「アクアフォーム断熱材」に続き、今回は乾式の吹込工法による断熱材「セルローズファイバー」をご紹介します。

ひとくちにセルローズファイバー(セルロース繊維)といっても、原料には様々な種類があります。

私が定番としているものは、新聞古紙を再利用したものです。

しかし単にセルロースファイバーのみを使用するものは、反発力がない繊維の為、時間が経つと徐々に圧密沈下を起こし、上部に隙間ができてしまうという欠点があります。

そこで、これに麻の繊維を均一配合することでこの沈下という欠点を解決した「MSグリーンファイバー」というものを使用しています。

この材料の利点は、

・隙間のない断熱施工が可能

・遮音性に優れているので、建物内外の騒音や防音対策を図ることができる。

・吸放湿性

・自然素材

といったことにあり、床下、壁、屋根、いずれの部位にも使用できます。

当方では、一般的には屋根下部の断熱材として150mm厚での使用を定番としています。

また、子供室や防音室と他の諸室との界壁の中に充填したり、夏場に1階と比べて暑くなる2階廻りにのみ採用したりと、コストや求められる性能に応じて使用する範囲を使い分けています。

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肩がフリーズ

今日の夕方、しばらくぶりに肩(から首)が固まってしまいました。

アリナミンAのCMの柳葉敏郎とほとんど同じように。

数年前にも何度か経験したことのある私の唯一の持病のようなもので、机に向かいすぎ、パソコンのしすぎで肩甲骨の内側が張ってしまうのが原因です。いわば職業病。

さっそく事務所の近所にある、行きつけのS整骨院に行ってきました。

この整骨院は、肩の他、サッカーによる肉離れや、私の子供のねんざ等でもお世話になっている所で、これまで固まってしまった肩を何度も治してもらっている所。

3~4回通えば痛みも動きも治してくれるので、信頼している所です。

また、院長さんを始めスタッフの方々も気さくでいい人が揃っていて、治療をしながらサッカーの話や建築の話等、色々な話をしてきます。

まるで老人のようですか?

最近は運動不足でもなく、ストレッチも良くしていたので調子がいいと思っていたのですが、もう若くはないという警告でしょうかね

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2008年5月20日 (火)

アクアフォーム断熱材

Kabedan近年、住宅の断熱材は性能の高いものを使用することが多くなりました。

次世代省エネ基準に準じるものとして、コンクリート造の住宅では外断熱、木造住宅では吹き付けによる発泡系の断熱材や吹き込み工法による断熱材を使用することが当事務所の定番となってきています。

今回はその中から吹き付けによる発泡系の断熱材(アクアフォーム)をご紹介します。

まず、このアクアフォームという材料は水を使って発泡させる硬質ウレタンフォーム材で、従来の地球温暖化の原因となるフロンガスを全く使わずに発泡させるものです。

発泡系の断熱材の為、筋交いやコンセント、配管などの周囲を含めて間柱の間に隙間なく施工することができ、断熱工事として大切な隙間をつくらない施工が容易にできるのが特徴で、その点では、外張り断熱と同等の性能を有するものと考えています。

一般的に使用されるグラスウールやスタイロフォームなどの断熱材は、コスト面では比較的廉価で使い易いものではありますが、細かな隙間をなくすように施工することは容易ではなく、監理にあたっても常に注意が必要なものでした。

また、外廻りから室内に貫通する羽子板ボルト、火打ち梁金物といった構造上必要となる金物にも吹き付けをしておくことで、この部分からのヒートブリッジや結露の防止、金物の錆や劣化防止も図ることができます。

メーカーの宣伝をするわけではありませんが、この材料はここ数年、当方の設計・監理をする住宅の主に壁面部の断熱材の定番品としているものです。

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2008年5月19日 (月)

外壁のこて塗り仕上げ

Tameshinuri_2

昨日に引き続き、武蔵野の家の現場へ。

事務所から自転車で行くことができる現場で、これまで手がけた住宅の中でも2番目に近い所です。

今回の家の外装色はモノトーン。

白と黒を対比させるデザインの住宅で、サッシ類は黒、外壁はオフホワイトとする家です。

朝一番で、建て主の方のご出勤前に立ち会いを頂き、左官屋さんに外壁の見本塗りをしてもらいました。 

使用する材料は、アイカ工業のジョリパット。

これに1厘と5厘の桂砂を入れて撹拌、下塗り面に塗布後、木ゴテで表面を円を描くように荒らした後に、金ゴテにて軽く表面を押さえるという要領としました。

「あまり荒っぽい仕上げ、意図的なパターンとはせずに、それでも職人さんの手(コテ)の跡が残る味わいのある外壁とする」

ということを意図した仕上げです。

残念ながら、今日の天気予報は午後の降水確率90%とのことで、本施工は順延となりました。

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2008年5月18日 (日)

木部塗装 OSCL

今日は、仕上段階が近づいてきた武蔵野の家の建て主の方との現場打ち合わせ。

ボード貼りが始まると、各所の広さや天井の高さ等が建て主の方にも実感として分かりやすくなってくるので、現場をご案内し、家の全体的な確認を頂くのにもいいタイミングです。

今回の主な打ち合わせ課題は木部の塗装色。

私の手がける家では、木はナチュラルな仕上げとすることが多く、この場合には艶をおさえたCL(クリアラッカー)、UV(ウレタンクリヤ)或いはワシン塗り、場合によっては無塗装とします。

今回は、設計段階から「和」のテイストを濃くしたいというご要望があり、室内の壁のほとんどは本漆喰塗仕上げ、床はチークの無垢材を使用するという住宅で、扉や家具の色は比較的落とし、落ち着きのある空間にすることにしていました。

そこで、塗装工事が始まるのに先立って、床材が貼られ、室内の明るさや雰囲気が見えてきた現場にて塗装色を最終確認を頂くべく、現場(施工会社)にいくつかの塗装見本をつくってもらい、今日を向かえたものです。

Tosou_3

塗装はOS(オイルステイン)にて下塗り後、艶をおさえたCL(クリアラッカー)で仕上げるのが今回の仕様です。

下地の木はタモ材とスプルス材の2種。

通常、扉の枠材や巾木材には米栂、雲杉といった樹種を使うことが多いのですが、色をつける塗装をするにはこれらの材料は適しません。

というのは、米栂、雲杉といった樹種は、塗料の吸い込みムラが多い為、仕上がりがきれいにいかない為です。

設計事務所とつくる家づくりでは、このように現場に建て主の方にお越し頂いていろいろとご確認頂きます。

明日は早朝から、外壁のコテ仕上げの立ち会いです。

これも建て主の方がご覧になることになっています。

設計者だけでなく、建て主の方にとっても手間がかかる作業の積み重ねですが、これらは納得のいく、自分だけの家づくりには欠かせないもの。また建て主の方に、愛着を持って頂く住まいづくりの方法だと考えています。

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2008年5月17日 (土)

練習試合

明日は久々の練習試合。というのはサッカーのお話。

日頃練習場所としてグラウンドをお借りしている中学校(私の母校)で、相手はその中学校のサッカー部。

同世代同士の試合も楽しいものですが、自分がかつてサッカーをしていた頃と同じ世代の子供達と一戦を交えさせてもらえるのもありがたいものです。

このところ雨が多く、練習が中止になったり、雨の中での練習であったりでしたが、明日は天気が良さそうです

午前中は私の子供達の小学校でのサッカー練習に顔を出させていただき、午後は試合ですので、明日は一日サッカー三昧とさせていただきます

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建築確認申請講習会

本日、事務所のスタッフと確認申請特別講習会に行ってきました。

エクスナレッジ社とビューロベリタスジャパンの主催によるセミナーで、場所は建築会館ホール。

昨年6月の基準法改正に伴って申請、検査業務が混乱し、当方の事務所でも確認申請にあってはこれに振り回され気味なので、今回が2度目のセミナー受講です。

前回は、練馬区役所で行われたもので、都の建築審査課の方々によるセミナーで、正直なところ説明がわかりづらいばかりか、得るものがあまりなく、非常に消化不良の内容でした。

それに比べ今回のセミナーは、短時間のセミナーではありましたが、非常に実践的かつ分かりやすく申請業務の現状について説明がなされると共に、今後の変化していくであろう内容についてまで話を聞くことができるものでした。

ここで思ったのは、同じ内容を説明するのに、民間の人の言葉というのは何故こんなに伝わりやすいのだろうかということです。

今回の問題は耐震偽装(姉歯事件、他)に端を発するもので、これまで設計者に対する信頼をベースに行われてきた申請業務が、急に逆転し、いきなり審査が厳格化されることになったことによるものです。

ところが、これにより建築着工件数が激減したことにより、今度は審査の円滑化を図ろうということ。

審査機関も設計者も、これらお上(国交省)の場当たり的な処置に振り回されているわけですが、これも非常にわかりにくいもの。更にここ1~2年は制度がいろいろと変わるようです。

最近のガソリン税の暫定税率や高齢者医療制度問題等、政治の世界も同様ですが、お上はもう少し「社会認識に基づくこと」、「民意を汲むこと」、「分かりやすい説明」といったことができないものでしょうか。

今日はこんなことを考えさせられた一日でした。

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2008年5月16日 (金)

四川大地震

私の初めてブログが、いきなり重い話題になってしまいますが、今最も気になる話題なのであえて取り上げました。

今回の中国での震災では、被災者が1000万人、死者が5万人を超えるだろうとの今日のニュース。何とも痛ましい限りです。

今回の地震は、山岳地であること、九州よりも広い範囲での被害であることが特徴的ですが、あまりにも多くの家屋の倒壊が見られ、何万人もの人々がここで生き埋めになっている状況は、建築にたずさわる者のひとりとして非常に心が痛むものです。

「建築は人を自然から守るもの」

という、最も根源的なことが、未だできないでいることはどういうことなのか。

5000年の歴史を持つ中国にあって。

宇宙へも行くことができる技術をも得た人類にあって。

貧しさ故として片付けてよい問題なのだろうか。

阪神大震災でもそうでしたが、見るからに壊れやすそうな建物、いい加減に造られた建物は、正直に倒壊しており、決して他国の問題ではありません。

今回の中国の建物もそのほとんどが見るからに耐震性に問題があるもののようです。

個人的には、日頃行っている住まいの設計や監理において、これで地震に対しては大丈夫と自信を持っていますが、これはあくまで恵まれた環境が整った自分の周囲でのこと。

コストの問題、行政の問題、技術レベルの問題等々、さまざまな要因があるでしょうが、3匹の子ブタの物語同様、結局は住む人、造る人の意識の問題に行き着くようにも考えられます。

建築が「人を守る為の器」として、最低限のこと、当たり前のことができるようになることを願わざるを得ません。

間違っても建築が凶器なる等ということはあってはならないはずです。

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