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2008年7月

2008年7月31日 (木)

明るい家-ガラス床

「明るい家」について、その3。

今回も上階から下階への自然光と採り込み方についてです。

今回ご紹介するのは、ガラス床。

南側の隣家が北側に寄せて建てられているような日当たりの良くない敷地で、余程広い庭でも設けないと1階には日が入らないという条件のお宅で採用した方法です。

この家は南に庭を設けるゆとりがなく、2階にリビング、1階に寝室(たたみの間)やアトリエを設けたお宅です。
この家の2階の南面の建具の近くにガラスの床を設け、ここから下階の寝室に自然光を導いたものです。

Seki2fliv01web左の写真は、2階リビングの窓際に設けたガラス床(ガラスは乳白色)。

使用したガラスは床用のノンスリップガラス。

強化ガラスの表面に微粒ガラスを癒着させることで、歩きやすく滑りにくい表面となっているものです。
また2枚の強化ガラスを合わせガラスとしているもので、中間膜を持つ合わせガラスの特性により、万一ガラスが破損しても飛散防止はもとより、ガラスの落下等の事故も防ぐことが可能なものです。
また、屋内外を問わず使用でき、耐衝撃制や耐久性に優れているので、大勢の人の歩行にも耐えることができるものです。

下の写真は、上階の床面から自然光が射し込むたたみの間。

Seki1fwa01web

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2008年7月30日 (水)

明るい家-光が透ける床

Arakaidup07web

前回は吹き抜けを通じてトップライトから自然光と採り入れる「明るい家づくり」の事例をご紹介しましたが、今回は、吹き抜けではなく階段室を利用した光の採り入れ方です。

これは上階から下階へと光を導くための床として、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を格子状に成型したグレーチング(ファイバーグレーチング)を採用した例です。

上の写真は3階建て住宅の2~3階、及び3階~ペントハウスまでの2層にわたる階段の床をこの材料で造った例で、階段を見上げた写真です。

階段上部にトップライトを設け、3階建てであっても1階にまで自然光が降りそそぐように、またこの階段室を通じて各階の全ての部屋の自然な換気がはかれるようにしたものです。

Arakaid01web_2左の写真は、この階段の夕景です。

上部から光が降りそそいでいた階段が、時間や陽射しの変化に伴って下階からの光を感じる場所へと変化をしていく様子は、幻想的な場でもあります。

また、右下の写真はこのグレーチングを外部に使用したものです。

窓の外のバルコニーやテラスは、時として下階の陽射しを遮り、下階の日当たりを悪くすることがあります。
バルコニーの奥行きが大きい時には特にこれを解消したいものです。

Aragaiup01webそのような際に、バルコニーを木製としてすのこ状にしたり、グレーチングを使用することは有効な手段です。

その中で、耐用年数が長く、錆びることもなく、再塗装や取替えの必要もないこのグレーチングは非常に便利な素材と考えています。

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2008年7月29日 (火)

明るい家-トップライト

Neritopweb

<パンタグラフ式トップライト>

私が手掛ける住宅は都内の住宅が多いこともあり、陽当たりの条件の良い敷地ではないことが多いのですが、その場合であってもそのほとんどで

明るく、風通しの良い家

が求められます。

ここで採用することが多い手法のひとつが、

家の中央(屋根の中心部)に大型のトップライトを設け、ここから各諸室に光を導き、ここから家の暖められた空気を煙突効果により逃がすことで通風を図る

というものです。

そこで使用するのが、パンタグラフ式のトップライト。

Miyalivdinup03web

(左の写真は、吹き抜け上部に固定式と可動式を2基使用した例)

通常、住宅で使用されるトップライトのほとんどは、固定型か或いは一辺が固定された跳ね上げ式です。
しかし、固定式では換気ができず、跳ね上げ式であっても雨が降ると雨が吹き込んでしまうものである為、結局はあまり開けることがないということになってしまいます。

パンタグラフ式のものは主に非木造のビル等で使用されるもので、木造に使用する場合は取り付けにひと工夫が必要なものですが、トップライトが垂直に上昇するので、余程の雨でなければ雨が室内に吹き込む心配がありません。
また四方が開放されるので、少し上げただけで充分な換気が可能です。

このトップライトの作動は電動式と手動式がありますが、通常は電動式を採用しています。
それでも10年以上前から採用していても、未だにメンテナンスが必要になった事例はありません。

Neridintopweb

また、3重構造による断熱性能を有するものを採用している為、私の自宅でも使用していますが下部が温室のようになることもありませんし、トップライトに結露が生じたこともありません。

(右の写真は、上部にトップライトを設けた私の自宅のダイニング。曇天でも照明不要の明るさです。)

住宅用のものに比べると若干コストがかかるものではありますが、家に求められる主要なご要望を満足させる為のものですので、ここにはしっかりしたものを採用すべきと考えているもので、

「明るい家づくり」の為の手段のひとつ

として、私の事務所の定番品に加えているものです。

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木造住宅のローコスト化

住宅のローコスト化としては、仕上げやさまざまな建材や設備の仕様を下げることが一般的です。
これはローコスト化の手法としては決して間違ったものとはいえませんが、内外の仕上げが「安っぽく」なったり、基本的な家の性能が劣るものになりがちなものです。
もちろん、有能な設計者であれば安っぽく見えないような手法を持っていますが、概して耐久性のないのもの、長い目で見ると決してローコストなものにはならない場合が多いものと考えています。

これに対し、強度や耐久性といった基本性能や質を落とすことなくローコスト化をはかる手法としては、主に以下のようなことが考えられます。

[建物形状や構造の合理化]
建物形状をシンプルなものとし、基礎形状や木造骨組の構造的合理化をはかることは、ローコスト化にあたって非常に有効な手段です。

[機能面での合理化]
住まい方を見直して家の中の仕切りをなくすことや、「あった方がいいかな」、「つけられるのであれば」といったあいまいなニーズから生じる物を整理する事。自分だけの家として、本当に必要な機能と性能を見直すこともローコスト化に向けての有効な手段です。

[施工面での合理化]
ローコスト化は、一般的な常識にとらわれない知恵が生み出すことが多いと考えています。
既製品によらず手づくりとすることによるローコスト化。この逆に本来現場で造るモノを既製品を使用することでの合理化を図ることがあると考えています。

[現場製作による家具]
造り付けの家具を、家具屋さんでなく建具屋さんや大工さんにつくってもらう。複雑な機構や造りではない家具とすれば、選定する施工会社や大工さんによっては、思いのほかローコストに家具を製作することが可能です。

[ローコスト化のための工事発注と施工会社の選定]
建物内容に見合った数社の施工会社から、見積の徴収、査定、調整を行い、最適な施工会社を選定することもローコスト化の一手段です。

家づくりにあっては、「あれもしたい、これもほしい」といった様々な希望や夢があって当然ですが、様々な制約条件があるのも確かです。
しかし極端なローコスト化は将来的にはかえって高くつくものでもあります。

諸々の要望や条件、必要なものとそうでないものを整理しながら、納得できる家とすること。
言いかえれば、贅肉をそぎ落とすように余計なものにお金をかけないようにすると共に、上記のようなさまざまな知恵と工夫を出すことが本来のローコスト化といえるものだと考えます。

また、これらを提言しサポートすることが設計者の役割のひとつと考えています。

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2008年7月28日 (月)

エアコンの設定温度

快適な生活を送るためには欠かせない家電のひとつのエアコンですが、エアコンの設定温度をめぐって約3人に1人は家族間でけんかをしていることが、三菱地所ホームの調査で分かったとの事bomb

“何℃にするか”もめた時に誰の意見を尊重して設定温度を決めているかという調査での回答で最も多かったのは「母親(妻)」で37.6%、次いで「父親(夫)」が19.0%と、家族内での妻の“強さ”がうかがえたそうです。

また、ダイキン工業の調査「夏の空気と健康に関する意識調査~メタボ編~」というものでは、「暑夏の暑い時期、部屋の温度を何℃に設定しているか」という質問では、非メタボな人が「28℃」が29%で1位なのに対して、メタボな人は「25℃」が22%で最も多く、次いで「27℃」が19%と、非メタボ人に比べ設定温度を低めにしている傾向が見られたとの事pig(この調査は20~50代の男女400人を対象にインターネットで行なわれたもので、メタボ/非メタボの区別は自己申告制)。

いずれも頷ける調査結果で、男女の冷房に対する意識や体質の違い、節電意識の違いと共に、メタボか非メタボかを含めて、男女の差が表れたものと思われます。

「けんか」に至っているかどうかはよく分かりませんが、皆さんのご家庭でも同様のことがあるのではないでしょうか?
ちなみに、我が家はまさにこの調査結果の代表例といえますsweat01

しかし、冬場にエアコンを使用するか否か別として、温度設定や省エネという面ではこの夏場における男女の差は、冬になると多分逆転するのでしょうね。

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2008年7月26日 (土)

手抜工事訴訟-第3者の視点

ここ数年、建築に関わる訴訟にあたって、第3者の視点からのレポート作成の依頼のお話があります。
立ち退きに関するもの、手抜き工事に関わるもの等。
住宅ではありませんが、いづれも弱者側からの相談です。

手抜き工事に関しては、完成したものを評価するのはその下地が隠れてしまっていることや、このような工事をしている施工者は材料に関する資料を始め、工事の写真すら撮っていない等、その調査は難しいものがあります。

最近お手伝いしたケースでは、調べていくにつれ、紛争箇所の問題点だけでなく、何故手抜き工事がなされたかも見えてきました。

原因は
・設計の能力が低い施工者に、設計を含めて発注してしまった。
・施工者が利益を出す為、本来の職種ではない職人に仕事をさせた。
 (例えば、石を貼るのを石屋さんではなく土工さんあたりに依頼した等)
・発注者と施工者とのコミュニケーション不足
 (監理者不在により、様々なことについてお互い合意を図っていなかった)
・施工者が確認や報告の為の書類を全く作成していなかった。
・施工者の技術レベルが低かった。
といった様々な要因が重なったものでした。

近年、部分的ではありますが高度な知識を持つ建て主さんも増え、また、インターネット等を通じて、素人でも多岐にわたる知識が得られる時代ではあります。
しかし、建て主の目を盗んで、分からないように手を抜くことは、施工のプロにしてみれば簡単なことも多々あります(これをプロと呼んではならないのですが)。

姉歯事件は、構造という建物として最も基本的かつ重要な性能を左右する事に対する背信行為でした(しかもその責任は設計者)。嘆かわしい話ではありますが、ここまでひどくなくても、これに類することは多分さまざまな所で行われているようにも思います。

意図的であろうとなかろうと欠陥は欠陥

幸い上記の件については和解が成立したとの報告を受けました。

当初は友人や知り合いの弁護士さんからの依頼によるもので、おことわりできずにお受けしたものでした。
設計者としては、施工者や同業者を相手に批判をすることは、決して面白い仕事ではありませんが、社会を見る意味で、正しいことを見極めるという意味で、また専門知識を深めるといった意味では勉強になる経験でした。

ますます景気の悪化が懸念される昨今、このような時だからこそ襟を正す業者もいれば、逆に如何に手を抜くかを考える業者もいると思います。
このような訴訟になるような行為自体が起こらないことを願わずにいられません。

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2008年7月25日 (金)

省エネとエアコン

先日の読んだ興味深い記事から

タイトル:エアコンの消費エネルギーは何パーセント?

梅雨が明けた。天気予報は今日も、最高気温は軽く30℃を超えると言っている。こうなると頼りはエアコンだ。でも洞爺湖サミットの後でもあるし、消費エネルギーがちょっと気になる。ところで冷房って、家庭の消費エネルギーのうち、どれくらいを占めているのだろうか?

東京理科大学の井上隆教授らが、東京などに住む988人を対象に家庭におけるエネルギー消費意識について調査したところ、70%が暖房または冷房が一番、消費エネルギーが大きいと認識していたという。冷房と答えた人は30%に達した。

実際はどうか。エネルギー経済統計要覧によれば、「冷房用」のエネルギー消費が家庭の全エネルギー消費に占める割合は、わずか2%なのだという。最も多いのは、照明・家電などの「動力他」で37%、「給湯用」が28%で第2位、第3位にようやく「暖房用」が27%でランクインする。

思わず「わずか」と書いてしまったが、省エネという観点からデータとイメージを比べた場合、こういった大きな開きがあることも多い。省エネやエコはどうしてもイメージ先行で物事が進みやすく、そのフレーズを聞いたとたんに思考停止になってしまう「魔法の言葉」のような力がある。その分だけ誤解やウソも入り込みやすい。

来年の施行に向けた省エネルギー法改正の一環として、設備を含めた住宅の省エネ性能を一次エネルギーの消費量で客観的に評価しようという動きがある。このシミュレーション結果を見ると、意外に感じるデータも多い。

数字で問うことのできる省エネのような分野こそ、科学的で割り切った「ものさし」とそれを使いこなす知識が欠かせない。そうでないと力の入れどころを見誤ってしまう。

安達 功 [日経ホームビルダー]

というものです。

これでエアコンのエネルギー消費はたかが知れているので節電の効果は少ない、とはいえないものの、住まいにおける省エネ計画は多岐にわたる視点で、またしっかりとした根拠を基にとらえなければならないことを再認識させてくれる記事でした。

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2008年7月24日 (木)

また地震

宮城の内陸地震に続き、今度は東北地方で地震がありましたね。

被害状況はまだ正確には分からないようですが。

これで思い出したのが、日本海中部地震。

この時、私は仕事で弘前に滞在していました。

市の郊外に新築中の葬祭場の現場をひと回りして、お昼を食べに行こうと外に出た瞬間の地震でした。

立っているのも困難で、近くに立っていた木につかまりながら、古い葬祭場の天井裏から出たと思われる埃か煙、そして女性の悲鳴と共に外部に避難する人達を見守ったのは、今でも忘れられない光景です。

市内に行くと至る所で道路が陥没。

その日から数日、市役所や病院等の被災状況の視察に関わり、本業が遅れて延々残業続きになっていたのは今では思い出のひとつです。

この地震は、「私の行く所災害有り」という、何ともありがたくないジンクスの始まりでもありました。

この当時は四谷の事務所で設計に1年、現場(常駐監理)に1年というペースで仕事をしていたのですが、この後が熱海でした。

東京都の設計事務所健康保険組合が建設する保養所の現場に、やはり常駐で監理していた時の事。確か1989年です。

この夏に起きたのが伊豆の東方沖地震。伊東沖で海底噴火があった群発地震です。

熱海の伊豆山という所を少し上った海を望む山の中の現場にいたのですが、海底噴火のあった日は深夜まで地鳴りが聞こえていたのを覚えています。

次が唐津。

ここの現場に行ったのは、既に雲仙普賢岳の噴火後で、また直近という所ではありませんでしたが、それまで九州をあまり知らなかった私にとっては、また災害地の近くに行くのかと、一時身構えていたものです。

その後はずっと東京にいますので自然災害とは無縁で過ごせていますが、これらの経験や阪神の地震の視察、西洋美術館の免震化工事等、地震に直接関連する仕事も多く、人一倍地震には敏感になっているのではないかと思います。

なお、現在は東京都の防災ボランティアに登録していますので、応急危険度判定員として災害地に行くことも可能性は充分にあります。

願わくば、そのような必要がなくて済んでくれるといいものです。

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2008年7月23日 (水)

子供の居場所(部屋)と犯罪防止

あまりに稚拙と思われる少年(少女)犯罪や、極めて残虐な犯罪が増えています。
キレやすい子供やあまりに稚拙な子供による事件。誰でもよかったという通り魔的な事件。理解できる範囲を超えた突然の家庭内での殺人事件など。
また、何故あの子が?というケースがあまりに多くなったようにも言われています。

その背景には、アニメやテレビゲーム等の成長期における影響や自立心の欠如、社会や家庭からの疎外感といったものが共通してあるようです。

私も子供を育てる一人の親として他人事ではなく、これらの事件は痛ましく思うと共に事件を聞くたびにその背景について色々なことを考えさせられます。
また、単に子を持つ親としての心配だけでなく、このような現象を作り出した社会の一員として何かを改善しなければ、役に立たなければと思うのは、ほとんどの人が感じていることでしょう。

教育者ではない私が

子供たちの為にできること

それはあくまで日常の仕事である「家づくり」や、身の回りの子供たちとの日常生活、それとこのブログのように何らかの形でもメッセージを送ることかと思っています。

子供の育成を重視するための住まいづくりに関しては、ミサワホームがかつて調査を行い提唱した「天井の高い家」、近年提唱されている頭のよい子(?)を育てる為の「オープンな間取りの家」といった考え方があります。 
これらについては私も肯定的に考えていますが、それ以上に私が気にしていることはもっと根本的な

「住まいの間取り」「子供の居場所(部屋)の位置」

の問題です。
これは私の事務所のHPにもかつて記載したことでもありますが、ここで再度記させて頂こうと思います。

近年の多くの住宅やマンション、社宅などにおける子供部屋は、玄関に隣接したような「子供は勝手に出入りしてもいいよ」と言っているような位置にあります。
子供部屋としてもともと想定されていなくても、このような場所の部屋を子供室としている、或いはそのようにせざるを得ないというのが現実だと思います。
これは、1階に玄関があり、玄関脇に階段があって、2階にあがるとすぐに子供部屋があるといった戸建て住宅でも同様で、分譲住宅などによくある典型的な間取りではないでしょうか。

昔ながらの社会との接点でもある「庭」を失いつつある今日の住環境の中では、「玄関」が住まいと社会との間の接点です。
その接点に一番近いのが、親ではなく子供であるというのは、何ともおかしなものに思えてなりません。
つまり、今日の多くの住まいにおける子供の居場所は

「親に守られた場所」

ではないように思われて仕方ありません。
ほとんどの場合、そのような事は意識はされていないでしょうが、悪くいえば「親から放置されやすい場所」と言えるものだと思います。

親の目が気になりすぎる家も問題があるでしょうが、両親との関係と子供の独立性が、程良く反映された位置関係をもつ家、子供を守る位置で子供が育つ家は、子供にとって、家族にとって「良い家の条件」のひとつと考えます。

また、日中に家にいる時間や部屋にいるのが長いのも子供たちです。
親の寝室よりも客間よりも、場合によってはリビングよりも、日当たりや家全体の中での位置、環境のよい場所(過保護な場を与えるというものではありません)に子供の居場所を設けてあげたいものです。

もちろん住環境だけで全てが解決できるはずはなく、あくまで
そこで如何に住まうか
家族の関係が如何にあるか

が大事な問題ですが、

住環境という生活の背景

をどのように用意をしてあげられるか。

これが家づくりを手がける設計者として、私が子供たちにできる一番の職務のように考えています。

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塗り壁-漆喰塗り

私の手がける住宅の主要な部分の壁仕上げは、そのほとんどが塗り壁(左官)による仕上げです。

塗り壁材料としては、樹脂系のもの、珪藻土(ライム珪土を含む)、漆喰(しっくい)等さまざまなものがありますが、建て主の方の住まい方やお考えによってその選択はさまざまです。

Kichisin01web_2今回は、この中から漆喰壁について少しご説明、ご紹介をさせて頂こうと思います。

(左の写真は漆喰を木こてで荒らし、その後金こてで仕上げたたたみの間)

まず漆喰自体についてですが、これは消石灰(生石灰を焼いたもの)を主原料として、これに布海苔(フノリ)・ツノマタといった海藻類等の膠着剤、ひび割れを防ぐため麻等の繊維質を加えて、水で練り上げたものです。

漆喰の建物は世界各国に数多く存在し、その歴史は世界では数千年前より、日本では1,300年程前にさかのぼります。
それは原料である石灰が世界各地で産出されるもので、漆喰そのものが建築素材として優れているからでしょう。
石灰は現在輸入ゼロ。国内生産で全てが賄える数少ない豊富な天然資源のようです。

Kichisickui01web_2(右の写真は漆喰を木こてのみでラフに仕上げた事例)

漆喰の特徴としては、

・防火性:防火性が高いので、古くは財産を守るための土蔵に使われました。

・調湿、防カビ性能:季節の変化に耐え、カビがつきにくい(材料自体が防カビ材)といえるものです。主成分である塩焼き消石灰の微細孔により高い吸放湿性能を有し、その性能は吸湿性で塩ビクロスの4倍、放湿性で12倍といわれ、結露を抑制し、室内のジメジメ感をとり除く材料です。

・健康素材:厚生労働省で定める特定化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)をはじめ、汚染物質や汚染の原因となる物質を含んでいません。また、化学物質過敏症の原因となるホルムアルデヒド(家具・フローリング等に含まれる)を化学的に吸着し、一度吸着したホルムアルデヒドは再度空気中に放出させません(主成分である消石灰の高アルカリ性(PH14程度)により、ホルムアルデヒドを化学的に吸着するので、物理的吸着と異なり安定的にホルムアルデヒドを吸着します)。

・消臭:高アルカリ性で多孔質の漆喰は、生活臭を吸着し、ペット、たばこ、焼肉等の臭いを吸着、軽減させるといわれています。

・遮音性:ペンキやクロスのように薄く仕上げることができるものではなく、一般には薄いものでも5mm程度の塗り厚となります(更に薄塗り用として開発されたものもありますが...)。これにより他の仕上材よりも遮音性が高まる仕上材といえます。

Kichikaid01web(左の写真は漆喰をでラフに仕上げた階段室)

なお、欠点としては、

・ひび割れ:乾燥後の収縮率が高いためひびが入りやすいものです。しかし最近のものはこの欠点もかなり解消されているようです。
また、国内メーカー品だけでなく輸入品を含め、さまざまな商品があります。
これらの中からどのようなものを選ぶかも、ひび割れや仕上げに違いがあります。

・汚れ:建て主の方に事前説明を忘れてはならない最も大事な点と考えていることですが、漆喰は、珪藻土や紙貼仕上材等と同様、吸水性が高い材料ですので、当然手あか等の汚れが付きやすく、また汚れが染み込むとクリーニングができるものではありません。

といったことが挙げられます。

以上のように種々の面で優れた性能を持つ「漆喰」ですが、これを採用するか否かは、この汚れを、自然な風合い、住まいの年輪ととらえることができるかどうかによって判断が分かれるものと考えています。

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2008年7月22日 (火)

大暑-構造、断熱の違い

二十四節気でいう大暑にはいったようで、今日はこれまで以上の猛暑ですね。

ところで、私の仕事場はRC(鉄筋コンクリート)造。もともとガレージだった所を改装して事務所にしていますが、改装費節約で断熱工事を行わなかった為、内外壁コンククリート打ち放しのまま。

打ち合わせを行う所はRC外断熱工法による建屋。

一方、住まいは木造の在来工法。旧式の断熱仕様です。

これらの違いは歴然。

この時期、仕事場はエアコンなしではいられません。

自宅は、窓を開ければ何とかエアコンなしでも過ごせますが、それでもやはりエアコンは必需品。

これに対し、打ち合わせを行う事務所脇のRC外断熱工法のあたりはエアコンはほとんど不要。この季節でも外部との明かな気温差を感じられる最も涼しい所になっています。

仕事では高断熱化を推奨しながらも、自分自身の生活環境となると...

いずれは改善しなければ...と考えさせられる今日の暑さです。

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窓用フィルムと合わせガラス

Kichigfilm02webガラスに貼るフィルムは、地震対策等の為の飛散防止、UVカット、商業施設での目隠しといった様々な目的に応じて使用されていますが、住宅での使用は意外に知られていないようです。

写真(左)の例は、住宅の北側の窓に和紙調のフィルムを貼ったものです。

一般的には目隠しの目的で型板ガラス(すりガラス)が使われるような窓です。

しかし、型板ガラスは視線を通さないものの見た目はあまり良くないもの。

また、普通の透明ガラスと同様ですが、夜になると外の暗さで窓全体が真っ黒になってしまいます(全ての窓にブラインドやカーテンを設置する場合は別として)。

和紙調フィルムはこれらを解決してくれるもので、見た目は障子風(いろいろな種類があります)。

夜間に外部が暗くなってもガラス面が白いので明るいインテリアを可能にしてくれるもので、家の北側(裏手)の窓や、玄関脇のガラス等に使用しています。

Awaseg1web

一方、室内の扉や窓のガラスには、ガラス繊維(和紙調)フィルムを透明ガラスで挟み込んだ和紙調合わせガラスというものをよく使用しています。

これは、両面がガラスなので掃除がしやすく、合わせガラスなのでまず割れることがないので、大きなガラスの場合でも、お子さんのいる住まいでも、安心して使用できるものです。

Awaseg2web_2

「和紙調のフィルムを貼ったガラス」、「和紙調合わせガラス」はいずれも光は通しても視線は通したくないといった部分には、意匠面でも性能面でも満足できるものとしてお薦めできるものです。 

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2008年7月19日 (土)

3連休

この3連休に合わせたように、梅雨が明けたsunとのニュース。

先月から今月上旬までは、週末ごとに仕事をはじめ、その他諸々の用事がはいっていましたが、今週はようやくそれらもひと段落。

住宅の設計をしていると、建て主の方との打ち合わせが週末になることがほとんどですが、この週末は何もはいっていません。

何もないというのも少し不安な面があるものの、ゆっくりとお休みをさせて頂いています。

今日は、久しぶりに子供達のサッカー練習に顔を出させてもらってきました。

午前中は低学年、午後は高学年の練習。

炎天下、お父さんコーチとして、コーチのお手伝いをしながら子供達を見てきましたが、少し見ないうちに成長の様子がいろいろと見ることができました。

小学生の成長というのはすごいですねup

低学年であっても高学年であっても、1~2ヶ月で練習に対する態度、プレーの内容、身体の使い方、仲間との連係といったものが確実に変わっています。

練習を通じて、今回はチームの誰が伸びたかといったことを見るのも興味深く、毎回のようにその対象が変わっていくのも面白いものです。

明日は私の高校時代の同期会beer

2年ごとにマメな幹事さんが開催してくれています。

あさっては、私のサッカーのリーグ戦soccer

今年の夏は、子供達それぞれの合宿等でなかなか家族で旅行もできそうにありませんが、このような休みを過ごす中で、ストレス発散(もともとストレスを溜めるタイプではありませんが)、体力づくり、英気を養おうと思います。

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2008年7月18日 (金)

窓位置(入り隅の窓)と照明計画

窓は同じ大きさでも設ける位置によって室内の明るさは大きく変わります

壁の中央に設けた窓は床の一部を明るくはしますが、壁や天井はあまり明るくしてはくれず、むしろ窓以外の部分の暗がりを強調するものともいえるものです。

Ichibd3f22web

これに対して、壁際や天井際に設けた窓は壁や天井を光がなめるように明るくしてくれる為、室内を明るくする効果が高いものです。

これは、いわゆる「照度」という考え方ではなく、「輝度」という考え方によるものです。

Asakaidan02web

また、この手法は窓だけでなく照明計画においても同様のことがいえます。

同じ光量の照明でも、部屋の中央に設けるよりも明るい壁面を照らすように設けた方が部屋としては明るく感じられるものです。

照度計で計測すると結果は逆になると思いますが、人の感覚というのは面白いものです。

家づくりを考えるにあたって、

窓をどこにどのように設けるか

どのような照明計画とするか

「明るい家づくり」が求められることが多い私にとって、常に頭を悩ませると共に、プロとしての腕の見せ所でもある重要な課題のひとつです。

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窓位置(足元の窓)と外部仕上

壁の足元に開口部(窓)設けることは、風の入り口が空気の動きにくい床と壁の隅にできること、上昇気流が発生しやすくなること等により、室内の換気効率が高まります。

また、身体の足元から風を感じることができたり、インテリアの重心を下げることになる為、落ち着いた室内空間を演出できるものです。

Kichitatamiweb左の写真はたたみの間。

畳に座った時に、足元から風と光が感じられる窓としたものです。

和紙フィルム貼ガラスの入った窓の内側にロール網戸、その内側に片開き障子(隠し丁番で引き手無し)を設けた窓です。

Kichimadodinweb右の写真はダイニングの窓。

ダイニングテーブルの高さに無目(中桟)を設け、その上下を窓にしたものです。

また、

室内の明るさは外部の床仕上げによって大きく変わるものです

Kichishiro01web

これは、外の床に反射した陽射しが室内の天井を照らす為です。

そこで、隣地と近い位置にあるこの窓の外は、塀を白色塗装(校倉仕上)とし、床は白玉砂利を敷きつめたものとしました。

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スチール(鉄製)門扉

Kichimonpiweb

本日、先般引き渡しをしたお宅に所用があって訪問してきました。

そこで、この家の門扉についてのお誉めの言葉を頂きました。

というよりも、ここの建て主の方がお知り合いの方に言われたことらしいのですが。
「門扉がしっかりとしていて重厚感があるので、それだけでも防犯効果が高そうでいいですね」という事だそうです。

このお宅の門扉は、目線に合わせた塀の高さと揃えること、しっかりとした造りのもととすること等を意図してスチール(鉄)製。目線の高さに部分的に開口を設け、これに橋梁や高層ビル用の塗装を施したものです。

確かに、住宅の門扉の既製品は、そのほとんどがアルミ製のペラペラしたもの。軽くて操作性は良いでしょうが、家の顔としては貧相なものばかりです。
一方、鋳物製であればしっかりとはしていますが、材質自体が重いため、そのほとんどはスケスケの縦格子。中が丸見えのものとなります。

防犯面では敷地内がよく見えた方が良い。

ハードに使用してもとにかく丈夫なものが良い。等

門扉に対する機能やデザインに対する要望や好みは人それぞれだと思います。

しかし、自分がデザインしたものが評価されたというのは嬉しいものです。

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2008年7月17日 (木)

木造住宅の地震対策(耐震+制震)

先日、木造住宅用の「耐震+制震」システムについての紹介を受けました。

早稲田大学創造理工学部建築学科の研究室(曽田研究室)と民間企業との産学連携による共同研究開発がされたものです。
印象深いものでしたのでご紹介します。

これまで在来工法の住宅は、筋交いや構造用合板等で地震に耐えるように架構を固めることで耐震性を高めるのが一般的でした。
私が設計を手がける住宅でもこの工法で、現行基準に対してより安全率を高めることで建物の耐震性能を確保しています。

更に耐震性を高める工法としては「免震工法」「制震工法」がありますが、いずれも大がかりなもので、施工面やコスト、施工できる施工会社の制約といったことから、なかなか一般住宅への普及は困難なものでした。

これに対して今回開発されたシステムは、上記のような種々の制約が充分考慮され、これらが大巾に解決されたものと思われるものです。
このシステムは在来工法では壁耐力が「ゼロ」とみなされていた木造住宅の開口部に着目し、開口部に構造補強材を設置し、さらに制震用オイルダンパーを取り付けることで、建物の強度を高め(耐震性能)、揺れを減衰させる(制震性能)というものです。

つまり、これまでの耐震性能に加えて制震性能を付加させるという考え方のものです。

なお前述の制震用オイルダンパーは、地震動エネルギーを受け止め熱エネルギーに変換して吸収することで地震の揺れを軽減するというものです。

またこのダンパーの取り付けは、ビスで構造材に留めるだけですむため、1人でも半日程度で作業が完了。またメンテナンスも不要との事。
ダンパーは自動車等の分野において既に十分な使用実績があるそうで、機能、品質面では信頼性が高いと思われるものです。

家の東西南北にバランスよく適切に配置すれば、震度6強の揺れが半分程度に抑えられるとのことで、早大で行った実験のデータに基づく検討では、阪神・淡路大震災レベルの揺れでも十分な安全性が確認されているようです。

床面積100平方メートルの一戸建てで40~70本のダンパーを設置して、その総額は30万~50万円程度との事。その他施工会社の経費等を加えたにしても1~2万円/坪程度のコストで施工が可能なものです。

工事に関わる手間がかからないことが主な要因かと思われますが、耐震補強工事費としては従来のものに比べ、非常に安いものといえます。

私は「新しいもの」には懐疑的な視点が必要と考えながら日々の設計に携わっていますが、今後の新築やリフォーム工事において、採用の検討をしてみようと考えているものです。

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高温に注意

昨日の朝から、インターネットへのつながりが悪くなりました。

実は先週末から不調を感じていたのですが...

これに気がついたのが先週の雷の後だったので、雷の影響でniftyの方の回線に影響が出たのかと思っていました。

ところが、昨日は朝から全くの不通。

パソコンの再起動をしても何をしてもつながらず、niftyの電話サービスへ連絡。

待つこと10分程でサービスとつながり事情を説明したところ、アトリエに設置してあるルーターに問題がありそうですとの事で、今度はルーターをレンタルしているNTTに連絡。

午後になってNTTの保守の方に見て頂きました。

確かにルーターに異常があったのですが、その原因は高温によるものでした。

このルーターとE-ONU(光回線終端装置)は、作業等の場所に影響が出ないように、アトリエのトップライト下に設置していたのですが、このトップライトからの熱と室内の最も高い所に設置していたことで、非常に高温になった為に異常をきたしてしまったようです。

修理の担当の方の話では、このようなケースはたまにあるようでルーター内の基盤は高温には強くないので、設置場所には注意が必要との事。

私のアトリエはもともとガレージであった場所の為、トップライトは断熱仕様になっていません。これも原因のひとつでしょう。

雷のせい?とは大きな勘違い。

ここ最近の猛暑が基本的な原因でした。

結局、ルーターは取り替え(無料でした)。設置場所をアトリエの内の棚の上としました。

夏の到来を感じさせる暑さの折、皆さんもルーター、E-ONUの設置場所にはくれぐれもご注意ください。

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2008年7月16日 (水)

TV台納品

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本ブログにて6月11日に記載していたTV台が、昨日納品されました。

メーカーに直接発注し、床材のチーク色に合わせてもらったものです。

メーカーに床材を送って何色か色見本を作成してもらい、その中から希望する色味を指定、その後濃さの調整をした上で製作をしてもらったもので、この住宅の建て主の方にも満足して頂けるものとなりました。

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2008年7月15日 (火)

トイレの紙巻器

Kichikamimakiwebトイレの紙巻器。

住宅では通常、壁面に直接取り付けるものがほとんどだと思います。

しかし広くないトイレでは尚更のこと、紙巻器が出っぱっているのは邪魔なものだと思います。

そこで、壁埋め込み型とすることをお勧めします。

主に宿泊施設で使用するものですが、壁埋め込み型や、写真のような半埋め込み型等があります。

また写真のものは縦に2連のものですが、横に2連のものもあります。

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2008年7月14日 (月)

2世帯住宅-世帯間の仕切

Kog1fgenweb2世帯住宅は、玄関や水廻り等の2世帯の共有スペースを設ける場合と、それぞれの世帯を完全に分離する場合とがあります。

完全分離型の2世帯住宅であっても、お互いの世帯を家のどこかでつなげたいというご要望はよくあります。

そこで最も多いのは玄関でつなげるケース。

三和土(たたき)部分でつなげるケースと三和土の上(廊下)でつなげるケースがありますが、写真は三和土部分でつなげたケースです。

写真は、扉を開放した時の両世帯の玄関で、左手手前に子世帯の玄関扉、左手奥に親世帯の玄関扉があります。

互いの世帯の行き来には、雨に濡れずに、一度靴を履いておじゃまする。

2世帯がつかず離れず、程良い距離感を保つものと考えています。

ここで工夫をしている点は、普段は互いの世帯を結ぶ建具に見えないようにすることです。
戸枠は全てなくし、吊り元の丁番は見せず(中心吊)、取手もつけず(錠前のみ)、扉にはコート掛けを設置する等、閉鎖時には壁面のように見せるようにしています。

扉としては住まわれている家族だけが開け方や閉め方が分かっていれば充分で、その他の来訪者には、防犯面でも意匠面でも扉であることが分かる必要はない(分からない方が良い)と考えている為のものです。

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キッチン(水栓と排水口)

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システムキッチンを使用する場合、キッチン選定にあたって私がおすすめするポイントであり、また建て主の方が選ばれることの多いもののひとつをご紹介します。
〈TOTOのキュイジアシリーズ〉
まず、水栓の足元廻りの水切れの良さ。
通常は水栓の足元はカウンターで、水栓の足元に水が溜まり、黒カビが発生しやすい所です。
このシリーズでは水栓の足元はシンクに向かって斜めになっている部分にあり、水が溜まらないのと同時に、ここにかかった水はシンク内に流れるようになっています。
これにより、水栓の足元は水切れが良く、カビの発生が極めて少ないものとなっています。
次がシンク内の排水口位置。
通常はシンクの中心付近にある排水口が、シンクの一番奥にあります。
TOTOが以前から採用している形式ですが、シンク下の収納部に配水管やトラップがあってシンク下の収納が使いづらいという問題を、これらをシンク下キャビネットの奥にすることで、収納スペースに対する解決を図っているものです。

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2008年7月12日 (土)

建具(戸当たり)金物

Kichidrstop02web_2開き戸用の戸当たり(戸受け)金物です。

通常のものでは、戸を開けたままにする際にはしゃがんで引っかけ用の金具を手で扉に掛けなければなりません。

この金具は戸をこの金具に押し当てただけでラッチがかかり、扉が動かなくなります。

また、固定をはずすには戸をもう一度押すだけでラッチがはずれるようになっています。

通風等の理由で、季節によっては開き戸を開けたままにしておきたいような扉には便利な金具です。

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2008年7月11日 (金)

美味しいお店、思い出のお店

数日前から、HPの一部に自分の趣味に関するコーナーを設けるべく、ページを作成していました。

サッカー、食、器、フィッシング等、いろいろと書き始めてみたのですが、圧倒的に多いのが食べ物屋さんの話となってしまいました。

確かに食べることは大好きではありますが、出てくるのは食べ物屋さんのことばかり。

日常の生活で最も大事な「衣」・「食」・「住」において、「衣」に関してはこだわりの少ない方(多分)。「住」は専門。とすると「食」が残って充実してしまう。ということで仕方がないことでしょうか。

ところで、その中に好きなラーメンが出てきません。

基本的にはラーメン大好き人間ですが、特にお気に入りのお店や人にお勧めできる店というのは以外にないものです。

かつては、「荻窪の丸福」「井荻駅裏に出ていた屋台ラーメン」「紅虎餃子房ができたばかりの頃の薄味のラーメン」等、お気に入りはいろいろとあったはずなのですが。

好みがうるさくなったせいでしょうか。残念なことです。

そういえばカレー屋さんもありません。

オススメがありましたら教えてください。

ちなみに私が書いたページは以下のサイトです。

よかったらご覧ください。

http://www.atelier-n.com/priv-link.html

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玄関手摺

Kichigentesu02web玄関の手摺。

既製品ではなかなか良いものがない物のひとつです。

これは階段の手摺も同様ですが、私はほとんどの場合、大工さんに造ってもらっています。

もちろん設計段階で原寸スケッチを描いた上で、実施設計図面に図示をしておくものです。

よく使うものは写真のようなもので、タモの集成材で楕円形の断面の手摺です。

ただ丸い手摺よりも見た目がよいばかりでなく、握った際に、丸いものよりも手にフィットしやすいと考えているものです。

この手摺を金属製のブラケットではなく、手摺と同じタモの無垢材をかませて壁に取り付けます。

取り付け要領はここでは省略しますが(企業秘密?ご想像にお任せします)、これにより、手摺とはいえその他のインテリア部材と樹種や色味を合わせることができます。

もちろんMiyagentesuweb_2、全ての場合で特注にしている訳ではありません。

右の写真のように、あっさりと壁の色に合わせて設ける場合もあります。

これは既製品ですが、比較的デザインもよく、建て主の方にも好評を頂いています。

玄関にしても階段にしても、多くの住宅に使われる部材なのに既製品で良いデザインのものがないというのは、日本の工業製品におけるデザイン面での貧しさを感じさせられるものです。

これは一般の住宅や工業製品全般に言えることですが、「作り易さ」や「取り付け易さ」を優先したモノづくり、「作り手側の論理に基づく」モノづくりの産物と思わざるをえないものです。

使う側の立場でモノを造ってほしい、良いデザインのものがほしいと願うのは私ばかりではないと思うのですが...

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2008年7月 6日 (日)

前期リーグ 最終戦

住宅の引き渡し後は、長男のサッカー試合の応援へ行ってきましたsoccer

前期リーグの最終戦。この試合に勝つか引き分けで予選リーグ突破が決まる試合です。

前半を1-1で後半へ。

後半に1点を決め、結果2-1で何とか勝利scissors

本リーグ1位通過を決めてくれました。

子供たちのサッカーは、見るたびに成長があきらかに分かります。

夜は、子供と祝勝会beer

低学年のサッカーも面白いものがありますが、最終学年の6年生たちにも大いに楽しませてもらっています。

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2008年7月 5日 (土)

完成引き渡し

今日は、この1年半の間、設計と監理を手がけた住宅の引き渡しがありました。

これまで面倒を見てきた子供が私の手を離れて巣立っていく。

何度となく繰り返し経験をしてきた瞬間ではありますが、毎回そのような思いを持って引き渡しに立ち会っています。

現場の後半にもなると、施工会社から鍵を受け取って我が家のように出入りをしていた住宅が、当然のことではありますが、この日から建て主の方のものとなります。

男は子供を産むことができない分、自分が手がけた仕事を子供のように思ったりするのかも知れません。

もちろん女性にもその感覚はあるのでしょうが、手がけた時間や労力が大きい程愛着を覚えるものだと思います。

手がけた住宅は自分のいる限り或いはその住宅がある限り、愛着と共に責任を負っているものではありますが、そのような意味では今日は「お別れをしてきた日」です。

「建築」という名前の子供の一人に。

これからは、この子供がどのように成長していくのかを見守りたいと思います。

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2008年7月 4日 (金)

断熱

今日は暑いですね。いよいよ夏の到来を感じる陽気です。

今日は、先日オープンハウスを行った吉祥寺の家のダメ工事の是正の完了確認に行ってきました。

そこで驚いたのが、家の中が涼しいこと。

これは2階に上がっても同様。

もちろんエアコンは一切かけていません。

以前にもこのブログに記したセルローズファイバー断熱材とアクアフォーム断熱材を併用した住宅(+外壁通気工法)ですが、夏の暑さには充分な性能があることが実感できました。

ここ1~2年の住宅で使用することが多くなった仕様で、ワンランク上の性能ですと建て主さんに説明はしていたものの、実感としてこのように感じることができたのは貴重な体験でした。

これでなお自信を持って人にお勧めできるものになった気がします。

我が家の断熱も、できることならばこれに変えたいと思いながらアトリエに戻ってきたところです。

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鳥の巣(ヒヨドリ)

Torinosuweb

自宅の庭のツツジの植え込みに落とされた鳥の巣です。

この庭にはシダレモミジ(ベニシダレ)、イロハモミジ、ヤマモミジの3種のモミジの木が植えてあります。

数日前にイロハモミジの下に鳥の巣が落ちているのを発見。

ところが昨日この脇に更にふたつの巣が落ちていました。

多分、この巣はヒヨドリの巣です。

そのひとつには、数年前にヒヨドリの雛がいたのを2階の窓から見つけたことがあります。

カラスはこの雛を落とすことがありますが、この巣もカラスに落とされたものだと思います。(まるで並べられたように落ちてはいますが...)

巣の一部がビニールひもでできているのには何とも寂しさを感じざるをえないものです。

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2008年7月 3日 (木)

竣工写真撮影

Kichiext01bweb

昨日と今日の午前中は、竣工写真の撮影に行ってきました。

竣工写真は、ほとんどの場合自分で撮影しています。

外観は天気の良い日、室内は曇りの日を選びます。

現場の状況によって、なかなかうまくタイミングがはかれないことも多いのですが、今回は建物の完成から引き渡しまでに若干余裕があり、検査、ダメ工事にしっかりと時間をかけていることができていて、その合間の撮影です。

幸い昨日は午後から晴れてきて、今日の午前中は曇。

天気には恵まれました。

写真家に依頼しないのは、これらタイミングに合わせるのが難しいこと、自分の思ったアングルで自由に撮りたいこと、自分も写真好きなこと、安上がりなこと等、いろいろな理由によります。

もちろん雑誌の載せるようなしっかりした写真は、プロではありませんのでそこまではできませんが、HP用程度であれば...と思っています。

1年半程前にようやくデジタル1眼レフを購入し、それ以降はこのカメラで撮影しています。

単眼の広角レンズがまだあまりに高価な為に購入していないことから、広角ズームレンズでの撮影です。

ズームレンズの欠点である写真のシャープさという面ではまだまだ納得できない所もありますが、撮ったその場で画像確認ができ、持ち帰ったらすぐに画像を扱うことができる等、便利になったものですね。

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2008年7月 2日 (水)

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昨日の夕方の雲の写真です。

私は空を眺めるのが好きで、仕事の合間によく空を見ます。

夕日や陽が沈んでしばらくした時の紺碧に染まったほんのひとときに見ることができる空は特に好きな空の色です。

ところで、写真の雲は飛行機雲でもないのに何とも不思議な雲でした。

地震雲の存在を信じている私ですが、何も起きなければ良いのですが...

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