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2008年7月29日 (火)

木造住宅のローコスト化

住宅のローコスト化としては、仕上げやさまざまな建材や設備の仕様を下げることが一般的です。
これはローコスト化の手法としては決して間違ったものとはいえませんが、内外の仕上げが「安っぽく」なったり、基本的な家の性能が劣るものになりがちなものです。
もちろん、有能な設計者であれば安っぽく見えないような手法を持っていますが、概して耐久性のないのもの、長い目で見ると決してローコストなものにはならない場合が多いものと考えています。

これに対し、強度や耐久性といった基本性能や質を落とすことなくローコスト化をはかる手法としては、主に以下のようなことが考えられます。

[建物形状や構造の合理化]
建物形状をシンプルなものとし、基礎形状や木造骨組の構造的合理化をはかることは、ローコスト化にあたって非常に有効な手段です。

[機能面での合理化]
住まい方を見直して家の中の仕切りをなくすことや、「あった方がいいかな」、「つけられるのであれば」といったあいまいなニーズから生じる物を整理する事。自分だけの家として、本当に必要な機能と性能を見直すこともローコスト化に向けての有効な手段です。

[施工面での合理化]
ローコスト化は、一般的な常識にとらわれない知恵が生み出すことが多いと考えています。
既製品によらず手づくりとすることによるローコスト化。この逆に本来現場で造るモノを既製品を使用することでの合理化を図ることがあると考えています。

[現場製作による家具]
造り付けの家具を、家具屋さんでなく建具屋さんや大工さんにつくってもらう。複雑な機構や造りではない家具とすれば、選定する施工会社や大工さんによっては、思いのほかローコストに家具を製作することが可能です。

[ローコスト化のための工事発注と施工会社の選定]
建物内容に見合った数社の施工会社から、見積の徴収、査定、調整を行い、最適な施工会社を選定することもローコスト化の一手段です。

家づくりにあっては、「あれもしたい、これもほしい」といった様々な希望や夢があって当然ですが、様々な制約条件があるのも確かです。
しかし極端なローコスト化は将来的にはかえって高くつくものでもあります。

諸々の要望や条件、必要なものとそうでないものを整理しながら、納得できる家とすること。
言いかえれば、贅肉をそぎ落とすように余計なものにお金をかけないようにすると共に、上記のようなさまざまな知恵と工夫を出すことが本来のローコスト化といえるものだと考えます。

また、これらを提言しサポートすることが設計者の役割のひとつと考えています。

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