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2008年8月

2008年8月29日 (金)

無垢板のテーブル

Ara1fwa08web

この家のご主人が日頃趣味の部屋として過ごし、時によって2世帯の家族が集まるたたみの間。
この部屋の掘りごたつ状にした部分のテーブルは造り付けとしました。
建て主の方からのご要望は
「ケヤキの無垢板」
で、
「継ぎ目のない1枚板」
との事。

建築の施工会社に依頼するよりも無垢板の専門店に直接発注した方が、
良いものが安く手に入る

無垢板は、しっかりと乾燥させないと反りやすく、反り止めをどのように考えるかも大事なものです。
更に継ぎ目のない1枚板となればなおさらの事。
専門の業者にまかせないと心配なものです。

私なりに木場や地方の木材問屋にも問い合わせをしたり、ネットで検索をして、ケヤキの一枚板を探してみましたが、素性の良い板目のものは少なく、たまたまあっても非常に高価なものでした。

そこで、以前からたまにお付き合いをさせて頂いている吉祥寺にショールームを持つ家具屋さんに問い合わせた所、数日後に2枚、候補になるものが見つかったとの事。
私のHPでも紹介をしている「ソリウッド」というお店です。
まずは写真を見せてもらい、その中からひとつを選びました。

Aratenitaweb建て主さんに実物を見てもらう為、吉祥寺にある店先にトラックで搬入してもらうことにしました。

左の写真はその時のもの。

建て主さんと共に板を確認

予想以上に素性の良い板で、建て主の方も気に入られたので、木取りの位置や方法、仕上げを確認してその場で発注。

2ヶ月程の製作期間を経て搬入、設置をしたのが下の写真のテーブルです。

Ara1fwa01web

かつて、建築は使用した木の樹齢はもつものといわれていましたが、この板もまさに一生もの
更には、利用の仕方は変わったとしても、代々引き継がれる板であってほしいものです。

なお、このテーブルは造り付けの為、脚の製作と天板の取り付けは施工会社に依頼。

80kgを超える重量の天板ではありますが、座りやすさの観点から中央部の2本の脚だけでで支えるようにしたもので、構造設計者に強度確認をしてもらった上で鉄骨を加工した脚としたものです。

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2008年8月27日 (水)

敷地の視察

[設計] ブログ村キーワード

昨日、先般家づくり(2世帯住宅)のご相談を頂いた方の建設予定地をスタッフと共に視察に行ってきました。

家の設計のスタート段階は
「ご要望の内容や懸念されていること」等をお伺いすること、
「ご要望事項と共に法的条件を整理すること」という2点と同時に、
「敷地」を見ることは欠かせません。

ある程度事前の検討をしてから敷地を見るケースもあれば、条件を把握してすぐに敷地を見るケースもあります。

いずれの場合も、敷地の「調査」という意味合いもありますが、むしろこの段階ではあくまで「視察」。

道路や近隣の状況、敷地の日照や風通しの様子を把握し、これらをどのように扱うか、
プライバシーの問題をいかに考えるか、
町並みに対してどのような建築形態とするか、
といったことを、その場でいろいろと想像してきます。

ここで考えたことを事務所に持ち帰り、実際にどのようにしていくかのスケッチを描き始めるというのが一般的な進め方です。

敷地で考えた内容でスムーズに手が進む場合もありますし、なかなかうまくいかない場合もあります。

もちろん、まだ一度「お見合い」をしただけの建て主さんですので、この後この家づくりがどのようになっていくかはまだ全く不明の段階ではありますが、ここからが

大きな楽しみの始まりであり、
生みの苦しみの始まりです。

いずれにしても
自信を持って建て主さんに提示できる案、
建て主さんに気に入ってもらえる案

にしなければ、という第一段階です。

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2008年8月22日 (金)

家の構造の選択 その2

[建築家] ブログ村キーワード

前回は木造とRC造の比較を記させて頂きましたが、今回は
木造とRC造の混構造
について。

先に記したように、木造、RC造にはそれぞれのメリット、デメリットがあります。
これらそれぞれのメリットを活かす方法のひとつとして、「混構造」があると考えています。
必要に応じて、ひとつの建物で構造を使い分けるものです。

私の自宅は木造とRC造との混構造です。
1階をRC造、2階を木造としたもので、建物内外の遮音性やコストといったニーズを両立、バランスをとることを意図した結果によるものです。

ご参考までに、上記のような混構造にすることによって可能になったメリットを挙げると、
1階足元廻りに木材を使用していないので、
・外部と1階の床をフラットにすることができ、庭が広く見え、バリアフリーという面では非常に良い
・1階の床が低いので、高さ制限の中で、比較的ゆったりと階高(天井高)が確保できる
・1階の床下が2重ピットなので、床下からの湿気が全く心配ない
・土台が2階の床部なので、土台や柱足元の腐食の心配がない
といったことと共に、
・全面的にRC造とするよりもコストを抑えることができる
・RC部は外断熱工法を採用することができ、非常に安定した温度環境が確保された
といったことが挙げられます。 

住宅では一般的に、木造のように構造計算をせずに建てられる住宅が圧倒的に多い中で、構造計算が必要になったり、現場の職種が増える、工事費が余計にかかるといった理由からだと思いますが、あまり使われることの少ない工法です。

しかし、部分的にRC造の特性を活かした住まいにしたいといったニーズがある場合には、非常に有効な手段と考えているものです。

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2008年8月20日 (水)

家の構造の選択 その1

ご自身の住まいをどのような構造とするか。
(設計のプロの人には、目新しいことを記す訳ではないことを予めお断りしておきます)

これまで出会った建て主さんの中でも、構造に関してはご要望があいまいな方、決め手がわからない方は多いものです。
また、決めていてもその理由が不明確であったり、何となくという方もおられます。
そこで、構造を迷われている方のご検討や決断にあたっての一助になればと思い、以下に私が日常、建て主の方々との打ち合わせ等の際に、助言の基準、定め方としている事をできるだけ簡便にまとめて記すことにしました。

まず、各構造の主なメリットとデメリットから

[木造のメリット]
・一般的な工法であれば、構造体に関わるコストが最も安い
・大規模であっても小規模であっても将来の増改築が比較的容易。
・耐震性に優れ、大きな地震があってもその補修が比較的容易。
(もちろん、しっかりとした設計と施工がなされていることが前提です)
・構造体自体に調湿効果があり、素材としては人に優しい素材。
[木造のデメリット]
・防音、遮音性に劣る
・耐火面で比較的劣る
・高断熱化には注意が必要
[RC(鉄筋コンクリート)造のメリット]
・防音、遮音性に優れる
・耐火性に優れる
・耐震性に優れる(特に壁式構造)
[RC造のデメリット]
・構造体に関わるコストが比較的高い
・大規模であっても小規模であっても将来の増改築が比較的困難。
・大きな地震があった(構造上の損傷を受けた)場合、構造補強が比較的困難。

ということが挙げられます。

ここでは[鉄骨造]をあえて挙げていません。
鉄骨造は柱のない大きめの空間が容易、工期の短縮、プレファブ化といったメリットはあるものの、最近の鉄骨価格の高騰によるコスト高や、このコスト上の問題を含め、上記2種類の構造に対して、2階建て程度の戸建住宅の場合には明確なメリットが少ないことから今回除外したものです(私の勝手な判断ですが...)。

また上記、木造とRC造の比較においてその「耐久性」については比較に入れませんでした。
一般的にはRC造の方が耐久性が高いといわれていますが、これは構造体の物性によるもので、住宅のほとんどは物理的な耐久性ではなく、用途上や経済性等の理由で建て替えられるのが現実です。
また、木造であっても、RC同等又はそれ以上の物理的耐久性を持たせることも可能ですし、リフォームやリニューアル、設備類の更新のし易さという観点からは木造が優位ともいえるものです。

以上のようなから、私は日本の住まいの基本はやはり「木造」だと考えています。

しかし、RC造にすべき住まいもあります。
これは今日的な外的な要因によるものと、内的要因によるものといえると思います。
外的な要因としては、騒音対策等で建物内外の遮音性を重視する場合や住宅密集地等において耐火性を重視する場合。また、木造が建てられない地域の場合等です。
内的要因としては防音室やその他特殊用途の部屋が必要な場合、屋上庭園を設ける場合等です。

また、構造については上記の他に「好み」ということもあるかと思います。
私の個人的な事でいいますと、RC造に対する憧れがあります。
子供の頃に読んだ3匹の子ブタの物語に出てきたレンガづくりの家は、まさに人を自然から守ってくれるもので、レンガ同様、重量感を持つRC造の建物は、私にとっては大きな魅力を持つものです。
もちろん石造やレンガ造はもともとは海外の文化で、日本の建築文化は木造という風土や歴史等の背景としての違いはありますが...
そのようなこともあってか、RC造の住まいの設計もこれまで手掛けています。
少し話がずれてしまいましたが、

木造か、RC造か。

感覚的な「好み」と共に、前述のようなそれぞれの構造が持つ特性を総合的に判断した上で、住まいの構造は選択されるべきものと考えています。

次回は、私の自宅でも採用した「木造とRC造の混構造」について記すつもりです。

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2008年8月19日 (火)

収納-片付けやすい家2

収納について、その8(「収納計画」についての第2回目)。

前回は収納計画として全般的な見解を記させて頂きましたが、今回は収納棚そのものについて。

原則としてモノの収納場所は、
「必要な物を必要な場所の近くに片づけること」
が基本だと考えていますが、
「その間口と奥行きをどのように決めるか」
ということも非常に大事なことだと考えています。

モノに対して奥行きの深い棚というのは、まずモノを「奥と手前」「奥と中間と手前」といったように何重にもモノを置くことになってしまうものです。
そのような意味では収納棚は、必要最低限の奥行きを定め、とにかく

奥行きを薄く、間口を広げること

が最も大切なことと考えています。

奥にしまったモノというのはまず見ることがなくなり、2度と取り出さないもの。
死物になってしまいます。
死物を置いておく場所があることは、住まいを狭くしてしまう要因ともいえるものです。

例えば洗面所。
洗面に必要なモノはほとんどが小物類で、タオル等もたためばそれほど奥行きは必要ありません。
そこで私の設計する家では、奥行きは20センチ程度として、間口を広げる為にできるだけ造り付けによる壁面収納とするようにしています。
これは脱衣場であっても同様です。

中にしまったモノの見やすさ、取り出しやすさといったことからは、

極力薄く、間口が広い収納棚を設けること

これが
「片付けやすく使いやすい収納計画」
であり、
「住まいの中にムダな場所を造らない」
ことだと思っています。

また、これらの為には
「既製品の組み合わせによる家づくりではなかなか実現が難しいもの」
「家だけでなく、収納場所も設計すべきもの」
ということも付け加えておきます。

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2008年8月18日 (月)

収納-片付けやすい家1

収納について、その7。
今回は「収納計画」全般について

収納形式は大きく2通りに分けられると考えています。

ひとつは必要な物を必要な場所の近くに片付ける「分散収納形式」。

もうひとつは納戸のような大きめな収納の為の部屋を設ける「集中収納形式」です。

どちらかの形式を選択するというよりも、

この両者をどのように組み合わせ、バランスさせるか

どのような位置に設けるか

ということが、その家の収納スタイルを決めるという事だと考えています。

これは、

その家の人の片付けに対する意識、スタイル

持っている物の種類と量、使い方

といった事により、その形態を考える必要があるものだと思います。

「モノは収納できる場所があれば、必ずそれに合わせて増えてしまうもの」

その一方で
「モノを片付けるのに必要なスペースがないのは、最初から片付けがしにくい家」

といえるものです。

家づくりにあたっては、設計の初期段階で、「モノ」の量、使用し片付ける理想の位置とスペースを充分に確認、検討した上で進める必要があるものです。

ここで、
生活スタイルの変化に伴う「モノ」の変化も見越しておく必要があることはもちろんですが、すっきりと片づいた家であり続けるために

必要以上のモノは家に持ち込まない
必要以上のモノは片付ける
必要以上のモノは家に残さない

という決意も必要だと思っています。

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2008年8月15日 (金)

HP-全面リニューアル

本日、事務所のホームページの全面リニューアル版をUPしました。

これまでのページは、私が独立後の間もない頃、仕事もあまりなかった時期にWindows98付属のソフトで作成したページをベースに更新を重ねてきたものでした。
FrontPage Expressというソフトでしたが、パソコンの知識もあまりなかった私が、マニュアル本だけを頼りに作ったのが、早いもので10年前になります。
その後IBMのホームページビルダーを購入。
今回、若いスタッフに仕事の合間を見ながら約1ヶ月半の時間をかけてリニューアル版を作成してもらったものです。

プロが作ったっものではないので技術的な面ではまだまだ稚拙な所もありますが、これまでよりも
「見やすく」「分かりやすく」、

設計者と共につくる家づくりの意義

を伝えられるようにしたつもりです。

私の設計スタイルや家に対する考え方を明記したり、プライベートの趣味のページを加えたりと、充実したページにしたつもりです。

また、自分のやっていることや方向性を再確認する作業でもあったような気がします。

これまで通り、私の手掛けた住宅の実例ばかりでなく、家づくりのアドバイスや建築家探しに役立つページ等も掲載しています。

家づくりにご興味のある方は、是非ご覧になってみてください。
http://www.atelier-n.com

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ネコ用ドア

Eizaneko01web特別なものではありませんが、猫用ドアの取付け事例です。

左の写真は室内ドア部。

猫用ドアは現在いろいろなものがありますが、モノによっては猫がドアに挟まれてしまって動けなくなったというものがあるそうです。

選定にあたっては一番気をつける必要がある所のようです。

Eizaneko02web左と下の写真は外部との出入用。

Eizaneko03web

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2008年8月14日 (木)

夏休み

Umiweb

今週前半に早めの夏休み(お盆休み)をとりました

今年の夏は週末ごとに子供達それぞれのキャンプや合宿等があり、なかなか予定が立たず、「安」「近」「短」の夏休み。

1日は妻の実家近くの海へ、2日目はやはり実家近くの古墳公園へ。

平日のせいか海も比較的静かで人も少なめ。

Kohunweb_2公園はもともと訪れる人の少ない所ですが、暑さもあってこの日は人影が全くなく、独占状態。

整備された芝で覆われた古墳ですが、雑草が生え始めていて、一歩歩くごとにバッタが飛び、時折アマガエルが跳ねるという都市周辺では考えられない自然が残る所です。

Tomboweb炎天下の中、子供たちとバッタ採りとサッカーを楽しんできました

子供の成長と共に、家族での旅行も少しずつ減り始めているのは、残念ではありますが、しかたのないことですね。Semiweb

夏のイベントとして、私としては、花火見物にも行きたいのですが... (子供より私の方が花火好き?)

ところで先日、長男のサッカー合宿後、仕事を休んで参加頂いたコーチのひとりにお礼のご挨拶をした所、
「有給休暇を全て使わないといけないので...」との事。
自分が設計事務所というなかなか休みを取れない職種であることは認識しているつもりではいるものの、今だ唖然とせざるを得ないものがあります。

世の中の休みの多い人、休みを取れない人。

今更ではありますが、明らかに2極化している現実を見た気がします。

好きなことを仕事にしているので、これもしかたないですね

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手形-家づくりの記憶

Yokotegataweb

公共施設等では一般に、建築の記憶(記録)のひとつとして「定礎」というものを建物の一部に残します。
住宅ではまず見かけないものですが、住まいにも、建築の記憶を残す為の行為として何らかのものがあっていいと思っています。

写真はご家族の手形を残したものです。
外構工事の最後に、ご家族の皆さんがコンクリートの土間に手形を入れました。

このお宅は、ご家族が「ものづくり」に非常に積極的に参加される方たちで、コンクリート面や屋外木部の塗装は、私もお手伝いをしましたが、建て主さんによるセルフビルドにて仕上げました(予算上の問題もあったのですが...)。

自分で塗装をしたり、手形を残したり、このようなことから家への愛着が生まれ、完成後も家を大事にしながら付き合ってくれる。

この手形は「建築の記録」の一例ではありますが、家づくりのお手伝いをさせて頂いた設計者として、また設計者としてだけでなく一緒に家づくりを楽しませて頂いたひとりとして、本当にありがたく、また家の将来も楽しみに思わせて頂ける出来事でした。

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2008年8月11日 (月)

収納-和室の壁面収納

収納について、その6。

今回は和室(たたみの間)。

和室に押し入れや仏壇棚等の収納を設ければ設ける程、布団部屋のような狭苦しい雰囲気のインテリアになってしまうものです。
また、TVやエアコン、パソコン等を設置したりした途端に、更に狭苦しく、「和」の部屋とはいえないものになりがちなものです。

また一般に、壁面のない部屋というものは落ち着く場所がない部屋ともいえます。

今回ご紹介する部屋はこれらを意識しながらも、充分な収納とすっきりとしたインテリアとすることを心がけたたたみの間です。

Neriwaweb

まず左手の壁面は全て押し入れ。その上部の隅にエアコンを格納しました(ルーバー部)。

一見すると壁面に見える押し入れです。

正面は左手が地袋。右手が仏壇収納と天袋。

右手は掃き出し窓が写っていますがその手前にパソコンとオーディオ類を格納する為の壁面収納を設けた部屋です。

壁面も収納扉も全て同じ素材(「栓」という木です)で仕上げ、更に天井も木製(桧)で仕上げた白木によるインテリアとしたものです。

素材を極力限定し、取手を無くし、更に和室特有の枠や長押、欄間といったものを全てなくし、収納の全てを壁面収納で統一したものです。

これにより、6帖程度の部屋ではありますが、すっきりと広く感じる部屋、「和」の雰囲気をしっかりと残す部屋としたものです。

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ps.

次回の「収納」は、「片づけやすい家」をテーマに、その考え方や設計手法をご紹介しようと思っています。

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収納-踊り場の本棚、他

収納について、その5。

今回は階段の踊り場です。

踊り場は比較的スペースを確保しやすい場所で、また2階の諸室間の中心的な位置となることから、家族共用の物を置く場所としては非常に便利な所ともいえる場所です。

Miyafu2f01web左の写真は踊り場の脇に設けた家族共用の収納棚です。

大きな収納スペースではありませんが、カウンター状の天板下部を利用したもので、踊り場に広がりを持たせることにもなっています。

Kichikaid04bweb_3右の写真は、ふたつの子供室の入り口脇に設けた収納棚です。

廊下を挟んで右手(階段側)は飾り棚で、お子さん達の工作類を展示、保管する棚。

左手は家族共用の書棚+さまざまな大きさのものを収納するための収納棚です。

Hann2f1web_2左の写真は、踊り場に書棚を設け、本を立ち読みしやすいように天井にトップライトを設けたものです。

Komshun04web_4右の写真も上記と同様の用途の場としたもので、かなり大きめの本棚とし、ガラス扉と共にトップライトを設けた踊り場(廊下)の書籍スペースです。

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2008年8月 8日 (金)

収納-畳下収納

収納について、その4。

今回は畳下の収納について。

Hannshun1web_2「たたみの間」の畳下部に、畳よりもひとまわり小さめの箱をつくり、引き出しとしたものです。

左の写真程度の大きさであれば、引き出し用の金物(3段レール)を使用。更に大きい場合には箱の下にキャスターをつけたものとします。

たたみの間の床が他の部屋よりも一段高い場合に限定した収納形式です。

Ichi2fdin02webバリアフリーの観点からは床をフラットにすることもひとつの手法ですが、
「フローリング面の綿ぼこりがたたみの間に入りやすい」、
「他の部屋の人との視線が合わない」
という理由でたたみの間の床を一段上げるのも住まいづくりのひとつの手法といえるものです。

なお、この場合の段差はベンチの高さと同じ。
35~40cmです。

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2008年8月 7日 (木)

収納-仏壇収納

収納について、その3。
今回は仏壇の収納について。

仏壇は、常に見えるようにしておく人、普段は扉を閉めておく人、人目につかない位置におく人等、人によってその扱い方に大きく差があるもののように思います。

ここでは、どのような部屋や位置に置くかということではなく、時として仏壇を隠したいという場合の例をご紹介します。

「来客時に仏壇を隠す」とか、「日常的に仏壇を隠す(必要な時だけ開ける)」といった場合です。

Kog1fwaweb

上の写真は、床の間の床柱脇に設けた仏壇収納です。
フリッパードアとすることで、扉を収納棚内に格納することができるものです。

Eishu06web左右の写真は、リビング(洋室)に設けた仏壇収納です。
上記のものと同様、フリッパードアを使用しています。

左が扉閉鎖時

右が扉開放時Eishu08web

下の写真は、左手が地袋で右手中間部が仏壇収納、その上部は天袋としたものです。

Neributsudanweb

いずれの収納棚も、以前このブログで記載した地震対策用金物「セイフキャッチ」を使用することで、取手のないシンプルですっきりとした収納としたものです。

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夏の雲

Natsugumoweb

ここ数日の怪しげな天気から、今日は本当に夏らしい空になりましたね。
きびしい暑さではありますが...

夏の雲は私が一番好きな雲

子供の頃、多分5~6才前後かと思いますが、夏休みの昼下がりにはよく昼寝をさせられました。
寝つくまでの間、開け放した窓から雲を眺め、その形にいろいろなものを当てはめていたのがこの時期の雲。

変わっていくものと変わらないものがある中で、これはまさに変わらないもの。

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2008年8月 6日 (水)

両面断熱工法?

先日、RC造における両面断熱工法のメリットをうたい文句とする施工会社からのDMが送られてきました。
あまりに疑問点の多そうなものだったので、少し調べてみると施工会社ばかりでなくマンション販売等でもうたい文句になっているのですね。

この工法とそのうたい文句を要約すると
・従来の合板による型枠でなく断熱材(板)を型枠として使用する
・型枠と断熱材を兼用する
・コンクリートを型枠でサンドウィッチ状態にする
ということで、
・両面断熱の魔法瓶効果(?)により夏の暑さと、冬の冷え込みなど外気と室内の温度差による影響が受け難い
・高い率で結露(室内壁及び壁内部結露)を防ぎ優れた空調効果と共により快適な住まい造りが実現できる
・構造体と断熱材を一体成型するため従来の鉄筋コンクリート住宅に比べ工期及びコストを大幅に短縮、圧縮できる
・省エネ住宅の決定版である
という事。

つまり押出成型ポリスチレンフォームのような断熱材を型枠としてコンクリートを打設し、断熱材とコンクリートを一体形成する工法のようで、「AAB工法」と呼ばれるブロック状型枠を用いるものが主流のようです。
これにより、型枠の解体、断熱材のあと施工といった工程が省略でき、残材の発生も減るためローコストが図れ、幾つもの工法、会社が名乗りを挙げているようです。

ところで、これまでの断熱材を型枠と兼用する工法では、断熱材が25mm前後の厚さしかないものがほとんどで、充分な断熱性能(省エネ・快適性)を満たすものは聞いたことがありませんでした。
これからすると、断熱材を両面とすることで断熱性能を満たそうというのが、今回のこの工法の目的なのかと考えてしまうものです。

また、両面断熱ではコンクリート温度が外気温度と室内温度の中間になるので、内側の断熱材とコンクリートの境界面に結露が発生する恐れがあります。
そのような点からは本州の温暖地でも内側の断熱材の厚さは外側の1/2以下に抑える必要があると考えられますが、この点はどのようになっているのでしょう。

さらに、両面断熱工法では型枠をはずしてコンクリートのコールドジョイント、ジャンカといったコンクリートの不具合を確認できないため、
構造体としての強度面での確かさ
構造体での止水性(防水性能)

といった建物としての基本性能の面において、問題とすべき欠陥が見逃される恐れがあると思われます。

また、コンクリートに含まれる水分や湿気はどこに逃がすのかも不明です。
例えば、外断熱工法では断熱材の性能が一定水準であると同時に、仕上材まで含めた壁の構成システムが断熱とスムーズな水蒸気の排出を実現できてはじめて機能します。

また断熱型枠工法のシステムでは、透湿性に配慮せずに断熱材の表面にタイルを張るなど、システムとして未成熟なものも多いようです。

以上のように、断熱材を型枠とし、更にコンクリート両面を断熱材でサンドウィッチするというこの工法については、懐疑的に考えざるを得ない部分が多々あるものと思われます。
(もちろん全否定するものではなく、上記のような点が合理に説明がなされ、問題がクリアされれば良いのですが...)

そのような意味ではかつて、RC造に限定されていた「外断熱」の良さが、その後木造住宅においても同様に優れたものかでであるように「言葉が一人歩き」してしまったようなことにならないように望むものです。
(これについては木造「外断熱」は「外張り断熱」と改められ、不備のあった工法も徐々に改善されてきたようです)

何にしても、
新しい工法には実績がない分、それが開発された理由、メリットとデメリット(誰にとってのメリットかも含めて)、合理性といった事をしっかりと検証する事が必要ですね。

ビルダー側も消費者側も注意が必要

と感じたものでした。

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かえる

Ichicou1f04web

先にこのブログでご紹介した、廊下脇に設けた「光庭」に置かれたカエルです。

家族が無事カエルことを願ってのものだそうです。

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明るい家-光庭(中庭)2

Ichicou2f21web

「明るい家」について、その6。

今回は、光庭の2回目。

3階建ての住宅の2階に広めの中庭を設け、更にこの中庭の一角に1階へと通じる光庭を設けたものです。

Ichicou2fima01web上の写真は光庭の見上げ、左の写真は3階の屋上庭園から中庭を見下ろしたものです。
(手前は1階へと通じる光庭)

2階の中庭は、都市部の住宅やビルの建ち並ぶ立地において、住まいに開放的でありながらもプライバシーが守られた場所を確保する為に設けたものです。

2階の中庭をはさんで対峙するダイニングと子供部屋の双方から出入りできる庭で、この2室と通路、1階の諸室の採光と換気を図ることを可能にしたものです。

Ichi2fdin20web

上の写真は、キッチンから畳敷きのダイニングと中庭ごしに子供室を見たもの。

Ichiroka1f03web_2更に、1階の光庭はわずか1.5帖の広さですが、1階の玄関脇の廊下と駐車スペースへと光を導くものとして設けたものです。

写真左:右手の光庭から光が射し込む1階の廊下。

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2008年8月 5日 (火)

収納-階段下収納(可動棚)

収納について、その2。
今回も階段下の収納について。

階段下を収納として利用することは、最も一般的かと思いますが、ただ部屋(倉庫)として扉をつけても収納としては使いにくかったり、無駄なスペースができたり。
奥の方にしまったものは死物として、2度と出すことがないものになりがちです。

また、階段下をトイレとして使用するお宅をよく見かけますが、正面が低い斜め天井になっているのはあまりにうっとうしい場所ですので、私は階段下をトイレにするのはまず避けることがほとんどです。

階段下のスペースを有効に使う

そこで考えたのがひとつの手法が「可動棚」

「可動棚」といっても、棚板が上下に動かせる棚のことではありません。
棚の本体が動くものです。

「部屋の仕切り自体を可動棚にする」
「棚の一部を可動にする」
等、可動棚といってもいろいろなケースがあると思いますが、今回ご紹介するのは、あくまで階段下収納としてのものです。

Miyasyu03web

(上の写真は、日常は食器棚として使用しているものです(扉の開いている部分))

Miyasyu04web_2(左の写真は可動棚を引き出した所。デスク用の備品棚として利用するものです)

この「可動棚」は、棚自体を階段下に格納しておいて、通常は正面から利用。
必要に応じて引き出して内部に格納されていた部分の棚を使用するもので、更に両面から使用できるものとすることで、階段下スペースに人が入る必要がないので、余すことなく収納スペースとして利用したものです。
もちろん階段下以外の場所であっても応用できるものです。

つまり棚はT字型に仕切りがあり、3面からの利用が可能で、収納する予定の物に応じてこの仕切りの位置を変えれば、様々な奥行きのものの収納に使用できるものです。

Miyasyu01web(右の写真は引き出した収納棚の反対側。書類棚として利用するものです)

この棚は平面的には畳1枚分弱、高さは天井までのものです。
本棚やワイン棚、掃除具収納などとして、様々な利用形態が考えられるものです。

なお、この収納形式は階段の位置や周辺状況によって、そのまま応用できる場合とそうでない場合があります。

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収納-階段下収納(引き出し)

収納は家づくりにおける非常に重要なテーマ。

家づくりを考えることは収納を考えること

といっても過言ではないものといえます。

ここしばらくは収納に関しての記載をしていこうかと思います。
(途中、寄り道もあると思いますが)

Simshun02web

今回は第1回目。

まずは階段下の収納について何回かに分けて記してみようと思います。

階段下の収納については様々な収納形態があると思いますが、最下段については、その下は最も利用しにくい所です。

そこで、階段下スペースを有効利用する為によく提案しているのが写真のようなもの。
「引き出し」として利用するものです(写真右手が階段)。

Hannshun1webなお、造り付け家具と同様に、引き出し用のスライドレールを使用すると滑らかな引き出しとなりますが、レールの種類によっては取り付けの際や施工後の引き出しの取り外し等において不具合が生じるものがありますので、レールの選定には注意が必要です。

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2008年8月 4日 (月)

家づくりソムリエ

私が登録している建築家&工務店紹介サイト

「家づくりソムリエ」

に、このブログが掲載されました。

http://www.prepra.com/openhouse/index.html

都道府県別に登録建築家のブログがリンクされています。

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明るい家-光庭(中庭)1

Hanklcweb_2 

「明るい家」について、その6。

今回は、光庭(1回目)。

一般の方には馴染みの少ない言葉かも知れませんが、文字の通り光を採り込む為の庭(ライトコート)です。

中庭と兼用する広めで他の用途と兼用する光庭もあれば、他の用途をほとんど想定できないような小さめの光庭もあります。

Hankgen1web_2上の写真は1~2階まで貫通する形で設けた光庭の見上げ、左の写真は1階の玄関から見た光庭です。

2階は子世帯、1階は親世帯の完全分離型の住まい(3世帯住宅)で、外部ではありますがこの光庭が吹き抜けの役割を果たし、それぞれの世帯の気配を何となく感じ取ることができる場とすることを意図したものです。

今回ご紹介する光庭は、上記でいう中間の広さといえるもので、その広さは1.5坪。畳3枚分のスペースです。

Hankdin1web

1階は親世帯の玄関とダイニングがこの光庭に面するようにしています

(右の写真が1階のダイニングから見た光庭)

この広さであれば井戸底にいるような感じにはならず、またこの光庭に面する壁面や床面を明るい色で光を感じやすいテクスチャーにすれば、下階に充分な明るさが行き渡ると考えたものです。

Hanhdinweb 左の写真は、2階の子世帯ダイニングから見た光庭。

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猛暑のリーグ戦

昨日はさいたま市内の荒川河川敷にできた「レッズランド」という所でリーグ戦を戦ってきました。
今年から参加したサッカーリーグですが、経験豊富なチームが揃う中、こちらは新参者。
サッカー経験者も少ないチームで気持ちだけで戦っていますが、なかなか歯が立たず悔しい思いばかり。

「レッズランド」はオープンしたばかりのきれいな施設でしたが、私たちがプレーした所は人工芝のグラウンド。天然芝が多い所のようでしたが、1面のみ人工芝となっていました。

表面はフカフカですが下地はコンクリートとの話で、ピッチ上の暑さはアスファルトの上にいるよう。
炎天下の中、クラクラ、フラフラになって走り回ってきました。

ところでこの施設のサービスとして、グラウンドの脇に数カ所、子供が遊ぶほどのビニール製のプールに水を張ってくれてありました。
多分水の冷たさからして井戸水だと思いますが、試合後のクールダウン用として、非常に気持ちの良い、ありがたいサービスでした。

今年度はひとつでもふたつでも勝ち点を上げられるように!
と頑張っています。

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2008年8月 1日 (金)

明るい家-ガラス庇

「明るい家」について、その5。

今回は、ガラス庇。

商業施設では最近増えてきたガラス製の庇ですが、ここでは木造住宅に採用した事例です。

Asagai21web

上の写真は玄関からアプローチ部にかけた大型のもので、建て主の方が玄関はすっきりとしたガラスの庇をとご要望されたものです。

ガラスを吊る部分にはあらかじめ梁をかけ、荷重に耐えられる構造としておく必要がありました。

Asabal02web左の写真は、2階の南面のテラス窓部に設けたガラス製の庇です。

これは、室内の明るさを確保すると共に、庇がガラスの方がその下に吊す洗濯物の乾きも早いだろうということで採用したものです。

なお、これらの庇は全て既製品です。

いろいろな種類のものがある既製品の中でも、取り付け部を含めてシンプルですっきりとしたデザインのものを探し出したものです。

なお、建て主さんからは、思ったよりも汚れが気にならず、また掃除も簡単で良かったという話を聞いています。

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父原病

【止まらない子どもの凶行。「父原病」が子を壊す】というAERA掲載の記事から。

<子どもが家族や社会に牙をむく。父の存在感が事件に影を落とす。過干渉、無関心・・・。現代の父子関係はどうあるべきか。父はただ悩む。>
というサブタイトルで始まる記事ですが、その主な記述内容は、

・学校説明会は父ばかり。いま、過干渉の父親が増殖している・・・。
・数字に敏感で成果重視。まるで会社の上司そのままの態度で子どもに接する父は、干渉型の中でも「圧迫上司型」・・・。
・「フレンドリー型」も悩む・・・。
・ロールモデルなき父に指針を示すのが、ネットや本にあふれる子育て・教育マニュアル。過剰に信じて、その通りにいかないと不安になる「マニュアル型」・・・。

圧迫上司型、フレンドリー型、マニュアル型・・・。様々な父の過干渉は子どもを追い詰めている。
父が原因で、子どもが病んでしまう「父原病」。それは、「母原病」より深刻なのかもしれない。
更には
・「無関心型」もダメ・・・。

という記事で、
「過干渉」と「無関心」という極端な父の存在が、どちらも子どもを壊している。
と述べられているものです。

大人になれない大人を含めた最近のさまざまな稚拙で残虐な事件と共に、子育て中の私としてはゾッとする記事。ウチは?自分は?子供は?と考えさせられるものです。

親に全ての責任があるとは思えませんが、子離れ出来ない父親、親離れできずに自立できない子供が増えているのは確かで、少子化も大きな要因だと思います。

また、最近気になっていることは、子供たちが親や教師、更には学校の先輩等、目上をうやまう意識が極めて希薄になってきているように思える事。
かつて(私の頃)は先輩へのタメ口等は許されるはずもなく、まして教師をナメル等は論外(中・高あたりからは別ですが)。
教師に対する親の評価や態度、親の威厳等の面で、これらは今に当てはめてられないこともあるのかも知れませんが、実は非常に大事なことで子供が「大人になること」や「自立心を持つこと」の妨げになっているような気がします。

ところで、これらについて私はというと、

家づくりの設計の仕事というのは、とにかく時間をかけてより多くのことを考えながら進めることがいい仕事への第一歩。
どうしても仕事の時間は長くなり、建て主の方との打ち合わせは土日が多い仕事です。
これに加えて趣味のサッカーもやっていますので、子供と接する時間は限られています。
それでも仕事場と家庭が直近なので夕食時は家族と過ごすようにしていますので、日頃子供と接する時間は人並み程度(以上?)にはとれてはいるのではないかと思います。

そのような日頃の接し方ですが、
子供には親の背中を見せること。
その親が自信を持ってその背中を見せられること。
が大事なことと思っています。
特に父親は、子供の成長期以上に成長した後に大きな存在になるように思っています(自分の実体験として)。

こう言うと日頃大変な思いをしているお母さん方には怒られてしまうかも知れないですね。

勉強を教えたり過剰な期待をするわけでもなく、フレンドリーには若干の抵抗感があり、マニュアル嫌い。
無関心はあり得ないという自分です。

そのような点では、過干渉でもなく、無関心でもなく、「父原病」などとは無縁とは思っていますが、それでは子育てに自信があるかというとこれは持てるものではありません。

そのような中にあって、
人としての常識とマナー
協調性と自立心
だけはしっかりと持たせたいと思っています。

あともうひとつ気をつけていること。
子供には怒らない。
叱っても怒らない!
ようにと心がけています。

「父原病」
皆さんはいかがとらえていますでしょう。

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明るい家-ガラス屋根

「明るい家」について、その4。

今回は、ガラス屋根。

Nerigen1web_5

写真は上部にガラス屋根をかけた玄関ポーチ。

透明ガラスの屋根とすることで、明るい玄関ポーチとすると共に、空を望むことができる場所としたものです。

また、上からのガラス掃除の際の危険防止の為、細かく木製ルーバー(桟木)を設けると共に、ガラス下面には透明の飛散防止フィルムを貼っています。

Nerigen2web_2この格子によってできる壁面の光と影は、その陰影の強さによって季節感を感じさせるものにしています。

Nerigtopweb_2左下の写真はガレージの明かり採りとしてのガラス屋根です。

ガレージといっても、そこで作業をしたりすることもある為、薄暗い場所とするのではなく自然光により明るい場としたものです。

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U-23 アルゼンチン戦へ

080729kokuritsu先週より夏休みの子供たち。
上の子は現在軽井沢へサッカー合宿中。
今年が小学校最後の合宿になるので日帰りでも見に行きたいのですが、なかなか行けません。ガソリン代も高いですしね。

そこで先日下の子を連れて国立競技場にサッカー観戦に行ってきました。
最近は少し仕事に余裕がある(?)為、少し早めに仕事をきりあげ、夕方から行われる「なでしこVSアルゼンチン」からの観戦にしました。結果はなでしこの快勝。
U-23VSアルゼンチンは、いいゲームでしたが後半15分あたりからとんでもない雷雨の為、やむなく通路へ避難。結局試合は途中で中止になったものです。
それでも北京五輪前の最後の試合としては両日本チームはいい感触を得られたのではないかと思います。

9時頃競技場を出たのですが、JR線は落雷で不通。
地下鉄は入場制限。ようやくホームに辿り着いたものの満員の列車を3本やり過ごし、帰宅に2時間もかかってしまいました。

最近、異様に雷が多いですね。

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