« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

2008年9月26日 (金)

基本案のプレゼンテーション

先日、家づくりをご計画されている方へのプレゼンテーションを行いました。

ご要望や懸念されていること等、さまざまなことをお伺いした上で、敷地を視察したり、法的な規制内容を調べ、まずはスケッチから描き始め、今後の打ち合わせのたたき台とする為の案をつくって資料としてまとめます。
これは、どのケースでも同様です。

スケッチを描き始めると、少し前提条件を変えるだけでさまざまな案ができるものですが、ここで大きな分かれ道があります。

・同じような条件であっても、さまざまなパターンのプランが出てくるもの。
・反対に、これがお勧め案という形にプランが集約していくもの。

これまで多くの設計を手掛けてきましたが、この要因が何にあるのかは今だにつかめません。

今回スタディをした物件では前者となりました。

敷地は決して広くなく、法的な制約も厳しいものでしたので、当初はプランを考えるのはかなり難航するか、或いはあまり多くの可能性がなく、限られたタイプのプランになるかと思っていましたが、実際に手を動かすとさまざまなパターンが出てきました。

先般「一日一案」というタイトルでこのブログに記載しましたが、
第1回目のお打ち合わせ用として今回作成したプランは14案。
今回はCAD化せず、手書きのスケッチのままでのプレゼンテーション。

これをどこまで、建て主さんにお見せするかも考えましたが、結論としては、とにかくこちらの考えたものは全てお見せしようということとし、それぞれのプランのメリットとデメリットを比較表としてまとめ、総合評価としては、建て主の方が判断するように空欄としてまとめることとしました。

もちろん、メリット、デメリットも考えようによって変わるものではあります。

自分なりの設計手法や進め方は身につけているつもりではありますが、

ケースごとに異なる進め方になること

ケースごとに異なるプレゼンテーションになること

パターン化しないことは合理的ではないかとも思いますが、実は「設計の最も面白い部分」のひとつです。

↓この記事が参考になった方、アクセスランキングにクリックをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月21日 (日)

地業は?

先日から、我が家の近所で大手住宅メーカーによる戸建て住宅の建築が始まりました。

地下付きの家ですが、昨日、午前中に土を掘り終えたと思っていたら午後には捨てコンクリートだと思われる生コンを流しこんでいました。

アレッ
転圧とか砂利敷きはやったの?
省略?

という感じ。

つきっきりで見ていた訳ではないので分かりませんが、
監理者は?
工事写真は撮ってある?

等々、人の家ながら心配になってしまいます。

誰かに話すべきかとも思いますが、それもいらぬお節介?

これも職業病のひとつです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月16日 (火)

管理建築士講習の申し込み

200809161156000

本日、管理建築士講習の申し込みに行ってきました。

この講習は平成18年12月に公布された新建築士法に基づき、建築士事務所を管理する建築士に対して受講が義務づけられたもので、今回は本日から26日までが受付期間というものです。

9時30分からの受付でしたが、9時に受講料(¥15,750)を郵便局で振り込み、申し込み会場に着いたのが10時30分。

申し込み場所では整理券が配られていて、私は630番目sweat01
書類の受付は、おおよそ3時間後との事sweat01sweat01

そもそものこの制度の意図もよく分からない点が多いのに加え、昨年6月から始まった新しい建築確認手続きにおいてさまざまな混乱が生じたのと同様、受付態勢の不手際にも呆れるばかり。
今回の一連の建築法規や建築士制度の改正は、これにより姉歯事件以降明るみに出てきたさまざまな不正に対して、抜本的な改善が図ることができるのかどうかも疑問の多いもの。

例えば、かつてのシックハウス対策。
材料規制もされましたが、建築上での対策は、24時間換気システムの設置義務化という、抜本的な対策からは程遠いものでした。

そのような観点からは、一連の手続きの厳格化よりも、施工段階や完成時のチェックの厳格化の方がよほど効果的だと思うのですが...。

大学入試同様、日本は入り口を制約するのが好きなようです。

朝一番に並ばなかった後悔もありますが、つい愚痴が出てしまいます。

早起きは三文の得

その通りですね。
(このブログはここまで、退屈な待ち時間に作成)

結局、受講の申し込み書類を提出して受講票を受け取れたのは午後の3時になっていました。

待ち時間中はこのブログを書いたり、受付会場の隣のリビングデザインセンターOZONEに行き、いろいろと情報を仕入れたりはできました。
(特に建築家5人展の第3弾「犬と暮らす家dog」、ノルディックフォルムで展示していたソファー「シエスタ」は、非常に興味深いものでした)

とはいっても、小さなアトリエ主宰者にとっては(?)特に貴重な時間。

時は金なり
時は知恵を出す為に最も大事なもの

お上の決めごとに振り回された1日でした。

きっと私と同じ思いをした建築家の皆さん他、管理建築士の方々も多かったのではないでしょうか。

ちなみに、明日で東京会場での受講は満席になるようです。

PS.

さて、ようやくこれから本業開始!

↓この記事が参考になった方(同感頂けた方)、アクセスランキングにクリックをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年9月12日 (金)

防災対策-食料備蓄

先日、近所のホームセンターに買い物に行った際、非常用食料のコーナーがありました。
最近設置されたコーナーのようでしたが、そこそこの品揃え。
多分、防災の日に合わせて設けたコーナーだと思います、
他の用事で行ったのですが、つい見入ってしまいました。
お湯でもどすだけのフリーズドライの白米や赤飯、お餅等。賞味期限は約5年。
最近は、結構賞味期限の長いものがいろいろと出てきたようですね。
値段も手頃だったので、少しではありますが購入してきました。

ところで、地震情報のサイトを見ると、首都圏直下地震が起こった場合、
水道の断水復旧には約30日(目標値、阪神・淡路大震災時の実績は42日)
ガスの復旧には55日(同、85日)
電気の復旧には6日(同、6日)
とのこと。
つまりガスは2ヶ月、最も短い電気でさえ約1週間は使えなくなるということのようです。
確かに想像すれば理解できますが、実際に自分の身に起こったら、この時間ははるかに長く感じるものだということも容易に想像できるものです。

ここで、自分は?我が家は?と考えると、
帰宅:体力にはまだ自信がある(?)ので、多少仕事で外に出ていても帰宅は可能
(と思っています)
家:都内でも比較的地盤の良い立地でもあり、建物の耐震性は大丈夫
(と信じています。自分の設計したものだけに...。大規模火災には不安はあるものの)
とすると、問題はやはりライフラインの寸断。
食料:食べざかりになりつつある子供達を考えると、数食分ではとても不安。
水:「人間1人が1日に必要な飲料水は3リットル。生活用水になると1日6リッ トルもの水が最低限必要」とのこと。
とすると家族4人が3日過ごすだけで3×4×3=36リットルの飲料水。
(これは2リットルのペットボトル6本入りのケースが3ケース必要ということ)
生活用水とするとその倍の水が必要。3日間以上給水がなされないとすると更に...
とてもそんな備蓄はありません。
カセットコンロ:2ヶ月分のカセットボンベ?
(電気の復旧が早いとすると電気コンロ?)
その他、電池、ローソク、ラジオ.....

ところで、私は家の設計をする際、玄関の収納は下足の量よりもかなり広めに収納棚を設けるようにしています。
私の自宅もそうですが、玄関の収納スペースというのは、下足の他に外で使用するものをしまいたい所でもあり、また災害時の非常持ち出し品を置いておくにも最適な場所だと考えていることによります。
もちろん、上記のような防災用品全てを置くことができるものは難しいでしょうが、防災用品を考えることと共に、その置き場所を確保しておくことも家づくりにあたっては大切なことだとあらためて考えさせられるものです。

考え始めるときりがなさそうですが、しっかりと考えておかなければいけないものですね。

2週間遅れで考えた「防災」でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

住宅設計者のセカンドオピニオン

家づくり(プラン)のセカンドオピニオンサービスを始めました

家づくりのご相談やご依頼を受ける中で、
計画の最初に、まず住宅メーカーのモデルハウスに行かれたという方は多くおられます。

そのような中で、
「このプランでは満足できない」
「この間取りが本当に一番良い?」 
「自分達の思っているような家にならない」
「担当の設計士は、言ったことは直しても全体としては希望の家にならない」
「メーカーによるカタログからの寄せ集めの住まいには満足できない」

このような悩みから、当方にご相談に来られる方がおられます。

これまでは、あくまで個別の事例として応対をしてきましたが、
私の助言によって、不安が解消されたり、満足できる家とすることができたといった事例を重ねてきて、このたび、
プランのセカンドオピニオンサービス
を始めることと致しました。
言いかえれば、「第3者の所見」或いは「第2の意見」というものです。

依頼をしている住宅メーカーや工務店には直接相談しにくい
相談の仕方がわからない
他に相談できる人もいない
依頼をしている住宅メーカーの担当者は本当にその道の専門家なのだろうか?
担当者にあまりいろいろと言うと気を悪くするのでは?

といったことで、直接聞けないこともあるでしょう。

また住宅メーカーや工務店による家づくりは、どうしても造る側の論理が優先し、
「業者が本当にあなたの立場になってくれているるか?」
は疑問なものです。
もちろん非常に良心的な業者さんもおられるでしょうが、だからといって
建て主の立場を優先しているか
業者側の都合の良い計画ではないのか
設計の能力や意欲が高いか

ということとは別問題です。

設計者は、設計のプロとして建て主の方の立場で適切なアドバイスをするのが役割です。
また第3者の立場だからこそ気兼ねなく発言ができるものでもあります。
もちろん最終判断をされるのは建て主さん。

判断がしやすいようにさまざまな角度から、
利点や欠点を提示したり
別案を提示したり

というアドバイスやサポートをさせて頂こう
というのが、このたびの当方のセカンドオピニオンサービスです。

敷地を充分に活かしたプランか?
予算に合っているプランか?
もっと合理的な家、
  もっと明るく風通しの良い家にできるのでは?
デザインの良さや遊び心もそなえた家
そして何よりも、建て主の方が満足できる家

にするためには、という視点で
プランをさまざまな観点から検討するものです。

詳しくは下記、当方のHPをご覧ください。
http://www.atelier-n.com/2nd-opin.html

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月11日 (木)

建築相談-調整役

設計の業務をしていると、設計以外の相談もあるものです。

建物完成後のトラブルや訴訟に関する相談、近隣トラブル、工事上のトラブル、マンションの騒音の問題等さまざまです。
知人や知人の知り合いといった関係からのお話や、HP等からご連絡を受けるものです。

できるだけご相談に乗るようにしているのですが、先日受けたお話は
「近隣に建つことになった新築住宅」について。

ご自身の家の南側に3階建ての住宅が建つことになったものが、違法なものではないか確認したいというご相談。
最も多い種類のお話です。

まずはとにかく新築される住宅の図面を入手、建物の内容を図面上で確認して、法的に不明な点など、相手側へ問い合わせる内容や質問状作成のお手伝いを行うなどをして建物内容を確認、あとは工事段階で違法行為が行われないか見守っていきましょうということになったものです。

本来は、当事者間でのコミュニケーションがうまくいっていれば私が出ていくようなものではないのでしょうが、一方では当事者間だからこそ話がしにくいことというのこともあるものです。

2世帯住宅の設計でも世帯間の調整役としての存在が必要な場合もあります。
設計監理というのもある意味では現場の調整役。

設計者は調整役として期待されることが多いものです。

↓この記事が参考になった方、アクセスランキングにクリックをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 9日 (火)

モザイクタイル-キッチン

[住まいの豆知識] ブログ村キーワード

Ara2fliv05web

キッチン廻りをモザイクタイルで仕上げたものです。

キッチン廻りはクリーンに白で統一しながらも、冷たい印象、プレーンなものではなく、むしろ「可愛らしさ」をという建て主の方のご要望によるものです。

Ara2fliv08web_2タイルの目地割付けに基づいて耐水パネル等で下地をつくり、これに白いモザイクタイルを貼りました。

当然キッチンカウンターも白い人造大理石。

日頃、木との組み合わせによりシンプルでありながらもナチュラル感のあるキッチンとすることが多い中、ここでは見えがかり部については少し変わったコンセプトとしたものです。

↓この記事が参考になった方、アクセスランキングにクリックをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 5日 (金)

玄関のベンチ

[設計事務所] ブログ村キーワード

Simgenweb

住まいの設計をしていて、提案すると喜ばれるもののひとつに玄関のベンチがあります。
必ずしもどの家にでも設置できるものではありませんが、玄関廻りのスペースに多少でもゆとりのある場合にはお勧めです。

玄関の外に設置する場合

内部に設置する場合

時にはその両方に

設置する場合があります。

上の写真は玄関の内外にベンチを設けた事例です。

Miyaexgen01web

玄関の外に設置する場合の用途は、単に座る為のベンチというよりも、むしろ手荷物の仮置き場としてです。

帰宅時に玄関扉の鍵を開ける際に買い物袋やバッグを置いたり、宅急便や郵便物の仮置き場、飾り棚等、その用途は多岐にわたります。

(中段の写真(2枚):外部へのベンチ設置事例)

Koyagen02web

玄関の内側に設置する場合の用途は、基本的には靴の紐を結ぶことです。
年配の方にとっては、しゃがみ込んだ姿勢から立ち上がるのはつらい為、ベンチの高さで座ることができるのは好評です。

Ara1fgen01web また、ベンチの下を小物入れにしたり、飾り棚としても使用できるものです。

左写真のベンチは、ベンチ下の左手の部分は小物入れの引き出し、右手には上下の壁を照らす照明器具を組み込んだものです。

↓この記事が参考になった方、クリックお願いします。


にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 2日 (火)

一日一案(プランの検討)

[住宅設計] ブログ村キーワード

先週から取り組んでいる住宅(2世帯住宅)の基本計画。
家の骨格を決める為のスタディの第一段階の作業中です。

ご要望事項を整理、敷地条件や法規、コストといったことを考慮しながら、
考え得る全てのパターン
を検討しています。
私の手法として、まずは細部にはこだわらず、とにかく考えられるパターンごとにプランを
とにかく描いて
いくこと。
全てのパターンが出尽くしたと思われる所で一度筆を置き(実際には鉛筆です)、可能性の高いものを残していくというものです。
頭と手をフル回転させなければならない時で、スタッフも同じような作業をしています。

スケッチ程度の資料ですが、建て主さんにもこの課程や全ての可能性、案の優劣の根拠などを説明することで、後になって別の考え方もあったということをなくすように意図しているものです。
もちろん最終的な方向性の判断は建て主の方に委ねることになるのですが、
「設計者として自信をもって案を提示する為」
「建て主さんが納得して次に進むことができる為」

この段階が家づくりの方向性を決める最も大切な時期です。

Studyweb

実はこの手法。
前川建築設計事務所在籍時に学んだものです。
石垣市民会館という石垣島に建設するホールの指命コンペにあたって、私の先輩達3人がひとりづつ1日に1案づつプランを作成することになりました。
当時最も若手だった私は、その案全ての模型を作る役割。
つまり毎日、1日に3人の案、3個のスタディ用建築模型を作るということをしていました。
計20個を超える模型を並べ、スタッフ全員でその案を評価していきながら案を固めていくというもので、下っ端であった私にも発言の機会が与えられ、ハードな作業ではありましたが、設計の楽しさと難しさの双方を味わった場でした。
もちろん前川先生も健在でしたので、ここでの案をチーフ達と先生がやりとりするのにも立ち会うことができたのも貴重な経験でした。

今回も、このような手法で進めていることが、建て主の方にご評価頂けるといいのですが...

Nyuudoukumoweb

ところで、今日はまた夏の雲でしたね。
入道雲
設計の合間に目を休め、一息入れるには、本当に気持ちの良い空です。

↓この記事が参考になった方、アクセスランキングにクリックをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 1日 (月)

過ぎゆく夏

連日の雷雨もようやくひと段落でしょうか。
それにしても台風typhoonでなく、雷thunderばかり。
不思議な天候ですね。

ところで、昨日の日中は久々に夏sunが戻ったようでしたね。

昨日はグラウンドの使用許可が出ず、急に予定していたリーグ戦が中止。
雨ではまず中止になることはないのですが、さすがに連日降り続いた雨のせいで芝の下の土が弛んでいるのでしょう。
ということで、急遽予定変更。
チームでメンバー登録しているスポーツクラブでフットサルをしてきました。
強い陽射しの中、2時間でも結構つらいものがありましたが、気持ちのいい汗をかいてきました(褪めかけていたこの夏の日焼けだったのに、またも日焼け)。

080831kumoweb

9月は残暑がきびしくなるようですが、それでも真夏の空(雲)とは少し変わってきたようですね。

昨日は飛べなくなったセミを何匹も見ました。
今日から子供たちの学校も始まり、過ぎゆく夏を何となく感じています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »