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2008年10月

2008年10月31日 (金)

ビックリ-ご近所の工事

ご近所で某メーカーさんが建てている地下付住宅のお話です。

週に2~3日程しか稼働していない不思議な現場なのですが、今日通りがかって
ビックリ

アンカーボルトが...

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使用しているボルトのほとんどがM12(径)かそれより細めのもの。
細いものはM8?
(高張力鋼か何か?)
アンカーボルトで8φ等というものがあるのも知りませんでしたが、驚くのはこれだけではありません。

ホールダウン金物らしきものが

ない

在来工法の住宅では、最低でも建物の4隅には入れるべきホールダウン金物(通常はM16)。

200810311246000_3

この住宅は、在来工法ではなくパネル工法の住宅のようで、多分ホールダウン金物が不要というものなのでしょうが、それにしても全体的に脆弱に見えるもの。
パネル工法とはいえ、基礎と上部構造との緊結方法にさほどの差があるとは思えないのですが...

大手メーカーさんによる工事なので、多分独自の計算に基づくもので、申請も通っているものでしょうが、在来工法に慣れた私にとってはあまりに信じられないもの。

「安全率を充分に見込む」という考え方ではなく、
「必要最低限の仕様でできるだけコストをおさえる」という姿勢を見たような気がします。
もちろん「無駄を省く」ということは大事なことですが...

とにかく職人さんがいることが少ない現場ですが、近々サッシもついた大きな壁パネルを持ってきて、1日で家の姿をこの町に姿を現し、
またビックリ
させられることでしょう。

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2008年10月29日 (水)

秋の空と柿の木と...

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今日の空

うろこ雲(ひつじ雲)と、秋の空が高くなった様子を見せる雲など
(うろこ雲とひつじ雲、正確には異なるもののようです)

秋の雲がさまざまに変化する様子は、仕事の合間に目を楽しませてくれるものでした。

Kumo2web

ところで、今年は自宅の脇に植えてある柿が見事に成りません。
昨年がまさに成り年だったので、今年は完全に裏年。

Kakinoki我が家ではあまりありがたがられない柿ですが、私にとっては季節を感じさせてくれるものでもあり、大好物。

残念

ところで、柿は非常に多くのビタミンCを含み、他にもビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、ミネラルなどを多く含んでいるため、風邪予防にもなり、
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」
という言葉があるほど、柿の栄養価は高いそうです。

また、
酔い覚ましに効く
というのは、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれることと、豊富なカリウムの利尿作用のおかげでもあるそうです。

ところで、酔い覚ましには
パセリ、シジミの味噌汁、ウコン、コーヒーがいいとか言われていますが、
(私もかつて実践、確認済み)
全て根拠があるのでしょうか。

今回もまた、食べ物の話になってしまいました

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防災対策-食料備蓄(2)

震災にそなえる備蓄食料に関しての2回目。

防災対策を考えると、私がすぐに考えるのは食料の事です。

というのは、
住まいや仕事場は、それなりの耐震性を備えていると思っているのでこれはOK。
地域的にも地盤は比較的良好な所ですので、この点においてもOK。
外出や移動中は別として、ひとまずは生き延びることができる可能性は大だと思っています。
住まいと仕事場も直近ですので、帰宅についても心配なし。
また、ある程度の距離であれば歩く自信もあります。
(あくまである程度)
火災は非常に気になるものではありますが、この場合はとにかく逃げるしかない

とするとやはり気になるのは、ライフラインが停止した時の食料という訳です。
(食べないとすぐに動けなくなる私です)

昨日、@Nifty内の記事を見ていて、興味深い調査記事が載っていましたので、今回はこれについての話です。

備蓄食料は、専用のものを充分な量買い込んでおくのに越したことないのですが、なかなかこれができないものです。
この調査は身近なスーパーで購入できるもので、その保存期限を調査したものでした。

これによると、乾物やドライフルーツ、リッツ、乾パン(全て袋入りのもの)等は長くても1年。
瓶詰めのものは1年~1年半(この中で「ごはんですよ」は2年近いとの事)。
缶詰になるとだいぶ長くなって3年近くもつようです。

次に主食は、となると
レンジで温めるご飯類は半年。
インスタントラーメン類が1年半弱。
そばが1年半強。
これに対しスパゲッティが3年弱(マンマミーア)。

その他としては、
スナック菓子、チョコ類では、長いものでも1年弱。
ハチミツが約2年。
砂糖と塩は保存期限が明記されておらず、砂糖に記載されている表示は
「砂糖は長期保存可能食品であり賞味期限は記載しておりません」
ということです。

結果は、調味料を別としては
1位がサンマ缶
2位がスパゲッティ
3位がツナ缶
次点がカニ缶

という結果が記載されていました。

地震に備えた身近なものでの食事は、カニは高価なので、
ツナスパゲッティ
という事ですね。
(もちろん以前このブログでも記した「水とカセットコンロ」は必需品)

勉強になりました。

ところで、都市部では震災時のトイレ難民の問題が深刻視されています
防災というよりも、災害時の生活上、これも考えなければならないものですね。

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2008年10月27日 (月)

手摺-階段、廊下

以前玄関の手摺について記しましたが、今回は階段や廊下の手摺について。

階段や廊下に取り付ける手摺も、設計者によってその人のカラーやこだわりの出るもののひとつです。

私は
手に触れる部分こそ人に優しい素材で
と考え、屋内の場合にはほとんどの場合は木製としています。

既製品の手摺は、ジョイント部にはたいがい金物類がたんこぶのように突出してしまうので、使用したことがありません。

Harakaid_3

写真は直線のみでジョイントがないものですが、コーナー部等のジョイント部分は突きつけて軽く面をとって納めています。

また、手摺の受け部材であるブラケットも既製品にはシルバー色とかブラウン色ぐらいしかありません。

建具金物をゴールドとか黒色で統一する場合、このブラケットもこれら建具金物の色に合わせたいもの。
特注で造ると高価なものになってしまう為、私はメーカーに注文したり、現場塗装をする等により、既製品のブラケットをゴールド、黒色、白色等、住宅の全体のデザインに合わせて着色をして使用しています。

金物メーカーにも、もう少し考えて規格、商品化してほしいものと思っているもののひとつです。

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右の写真の手摺は少し凝ったもので、身体に障害をお持ちのお子様がおられるお宅用に設計したものです。

階段部、廊下部それぞれ同じ形状のものとしました。

手摺の途中に所々必要となる受け部材(ブラケット)で、お子様の顔や頭を怪我をしないように、この手摺受け部材を表に出さないようにしたものです。

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手摺はご高齢の方にとっては、時として体重をあずける大事な存在です。

握りやすく、触感がよく、安心して使えるもの

がベストだと思っています。

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屋上利用のグラウンド

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昨日、試合で行ったサッカーグラウンドです。

「三郷スカイパーク」という都内からは少し離れた所でした(三郷ICの脇)。

昨年オープンしたばかりの公園の中にあるグラウンドですが、興味深かったのはこの公園全体が建物の屋上だということです。

中川水循環センターという施設の上部が公園になっており、芝は全て天然芝。

サッカー場の利用は有料ですが、公園や駐車場は無料。

建物の屋上をフットサル場など、人工芝にしている建物は都内でも数多くありますが、このような公園にしている所は初めて見ました。

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2008年10月23日 (木)

管理建築士講習(その2、修了考査)

昨日、管理建築士資格取得講習に行ってきました

10時から17時まで講習を受け、17時半から修了考査。

終了考査は、当日配布されたテキストを参照可という条件で、マークシートによる○×式の設問に答えるものです

私にとっては、独立後まもなくまだ仕事があまりなかった頃に受けた福祉住環境コーディネーター試験依頼、約10年ぶりの試験

長時間の講習後、だいぶ疲れ果てた状態での終了考査ではありましたが、自分としてはパーフェクトの回答ができた(?)と勝手に思って帰ってきました。
(楽観的な性格なもので...)

ところでこの終了考査ですが、試験というものはそのようなものかもしれませんが、この試験で「管理建築士」としての資質、能力といったものの何が計れるものかは非常に疑問に思われるもの。

一連の耐震偽装問題に端を発して建築士法の改正がなされ、その中で今回の管理建築士の要件が強化される事になったものですが、設問は「ビル管法では・・・」「財務会計とは・・・」といったことがあったり、テキストの中の文章を早く見つけることができれば回答できるものであったりというもの。

姉歯さんがこの考査を受けても修了できるでしょう...多分。

かといって、どのようにすべきかという明確な意見があるわけではありませんが...

ただ私が考えるには、上記の偽装問題はモラルや倫理観の欠如といったことと共に、元請けと下請けの関係性、下請け業者の責任が問われにくい社会の構図、構造設計者は公に名前を出して仕事をすることがきわめて少ない、建築(構造)教育等といったさまざまなことが起因したものですので、このような考査よりも、それらの部分の改善の方に力を注ぐべきものと思います。

もちろん、この世界から犯罪をなくすことが困難なように、違法行為やユーザーへの背信行為を全てなくすのは困難なことではあるでしょうが...

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2008年10月20日 (月)

スポーツの秋

久しぶりの書き込みはサッカーのお話

少し仕事が忙しかったこと。新しいスタッフがはいったこと等で、ブログを書くゆとりがなくなっていました。

まずはわがオヤジサッカークラブの話ですが、チーム結成からちょうど2年になりました。
今年の6月からとあるリーグ(もちろんシニア)に加入して試合を重ねてきました。
最初のうちはベテラン揃いの強豪チーム相手に勝てない日々が続いていましたが、今月にはいって2勝(勝ち点6!)
そのひとつは、現在首位でこれまで負け知らずのチームから勝利をあげることができました。
昨日は私は負傷により観戦と応援のみでしたが、このリーグ内のチームとの練習試合にも勝つことができ、チームもだいぶ成長、盛り上がってきました。

ところでこの土曜日には、子供たちのサッカークラブで親子大会が開催され、秋晴れのもとで久しぶりに子供たちと一緒にもプレーをすることができました。
負傷中の足をサポーターでカバーしながらの参加ではありましたが、これもまた何とも楽しい時間。

この夏はきびしい暑さの中での試合が続いていましたが、ようやくすがすがしい天候の中でサッカーができるようになりました。

この年になってまたサッカーができるようになったこと。
オヤジサッカークラブに誘って頂いた方々、チームの方々、小学校のコーチをはじめ、関係する皆々様に感謝、感謝の最近です。

これまで以上に、仕事に、スポーツに、充実した秋にしたいものです

PS.「ブログの書き込み」少し間があくことも多いかと思いますが、たまにのぞいてみて頂ければ幸いです

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2008年10月 3日 (金)

枠なし引き戸

Asazatsudoaweb竪枠や上枠を見せない引き戸です。

上の写真は、リビングの入り口の建具を、リビングから見て一枚の板だけに見せるようにした例です。

ライムコート塗りの壁面と共に、扉をすっきりと納めながらも存在感を持たせることを意図したものです。

扉の裏手に特殊な金物を取り付けること等により可能となるもので、実際の開口よりも大きめの建具とする必要があります。

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下の写真はリビングのテレビやAV機器を隠したもの。

日常のテレビをつけていない時や来客時には、この建具でテレビ類を隠しています。

扉面は家具用レザーの太鼓貼りです。

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既製品の組み合わせでつくる住まいではあり得ないだろうもののひとつです。

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