昨年末より検討していた、
設計スタッフ、アルバイトの方の募集についてのお話とご報告、お礼。
今はどこの組織も理念としては同じものがあるかと思いますが、
何にしてもできるだけ余計な経費は使わないように
というのが私の事務所の基本方針。
(本当に必要な事に対しては、もちろん別です)
これまでは、大学で教えた学生さんにこちらから声をかけた他は、HPを介してご連絡を頂いた方からの採用でしたが、今回初めて公募という形をとってみました。
公募とはいっても、私が登録している建築家の専門サイト「ハウスコ」、その他に掲載したもので、もちろん全て無料での掲載媒体です。
昨今の世相もあるかとは思いますが、上記のサイト「ハウスコ」だけでも1400を超える閲覧数があり、実際の問い合わせや応募は、30~40人位の方から頂きました。
こんな小さなアトリエ事務所に、という意味では驚きの数字です。
まずは、ここで応募頂いた方々には感謝を申し上げます。
ありがとうございました
基本的には建築を専攻していた人に限定して、半分は勉強という意識を持っている人を募集したものです。
応募頂いた方は、新卒という人は非常に少なく、建築を専攻しながらも設計とは少し異なる分野にいた人が多く、設計の実務に関わっていた方は半数以下という感じでした。
また更に住宅設計の経験者となると更に少ないものでした。
出身校も多岐にわたり、専門学校卒業の方から大学院を出た方まで。
年齢は20代~50代まで。
同じ建築設計を志すにしても、いろいろな道があるものだと、私自身いい経験ができたように感じています。
基本的には、メールで数回のやりとりをした後、必要に応じてポートフォリオを拝見させて頂いたり、面談をさせて頂いたり、人によってはトライアルという形で少しの期間アルバイト扱いで来て頂いたりという経緯でした。
毎日のように頂くご連絡に対して、仕事の合間を見ながらそれらに対応する作業はかなり大変なものでしたが、おかげさまで今後を期待できる人と出会うことができました。
ところで今回のことで、
最初の連絡方法やメール文がいかに大事か
ということは、私自身、人を選ぶにあたってその重要性を再認識させられた事でした。
前置き(序文)がなかったり、身の上話の多いもの、最後に氏名がないもの、口語体のもの等。
学生さんが携帯でメールを送るのとは、訳が違うはずなのですが...
また、募集の文章に連絡はまずはメールでと記していても、いきなり電話や資料を送ってくる人、
等々。
新卒の学生さんにこれらを求めるのは無理かもしれませんが、中途ということであれば、ルールやマナーは身につけておいてほしいと思った所です。
メールを1回拝見しただけでお断りしたケースも多くありましたが、そのような中で特に若い人には、お節介!とは思いながらも、メールの書き方等を注意、アドバイスをしたこともあります。
「あたりまえ」のことは当たり前にしてもらいたいと思うのは、私だけではないはず。
という思いからです。
また、この注意に対してお礼のメールをくれる人もいれば、その後音沙汰のない人もいます。
お会いしていなくても「人となり」が見えるような気がします。
私は、事務所でもスタッフに「設計は気くばりだよ」とよく言っています。
自分自身がどこまでできるか、
決して自信があるわけではありませんが、常に建て主さんに対して
自分が何を配慮して、何をすることができるか
ということは、特に住宅の設計では非常に重要な要素だと思っています。
そのような意味で、
人に何をどのように伝えることができるかというコミュニケーションや文章を書く能力、
相手の立場で自分を表現すること
といったことは、設計者(社会人)としての大事な素養のひとつだとあらためて再認識をさせられたものでした。
長文にお付き合いありがとうございます。
以上、報告やお礼を含めましたが、
これから設計の世界に入ってこられる方、
転職をされる方、
スタッフを採用しようとされている方
にとって何らかのご参考になればと思い、これまでの経緯、他を記してみました。
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