大混戦-施工者選定
12月上旬に実施設計を終え、今月の初頭に施工会社が決定した住宅でのお話です。
今回は、これまで何度かお付き合いをしている施工会社さん2社と、新たにメンバーに加わって頂いた計3社に見積依頼をして、12月に見積を受領しました。
ここではA社、B社、C社とさせて頂きますが、最初に受け取った段階では、上位2社(A社、B社)は全くの同金額。またC社はこの金額と50万円程の差というものでした。
建て主の方に結果の報告をするためには、設計者側でこの見積内容を精査し、見積額の調整をして、この査定額と共に見積額の結果を報告するのですが、これを行っても1位と2位の差は約20万円、2位と3位との差も30万円といったものでした。
もともと比較的似たタイプの施工会社をリストアップしているとはいえ、これまで設計の仕事に関わってきた中で、ここまで金額に差が出なかったケースは私も初めてのケースでした。
これまで、同じ図面をもとにして一般的には3社、最も多い時で5社に見積りをしてもらい、施工会社によってその提示額はそれなりの差が出るのが普通でした。
その差は物件によってさまざまですが、工事費の5~10%位の差が出るは普通に思っていました(ケースのよっては30%以上の差が出たことも...)。
仮に工事費が3000万円とすると、5%というのは150万円。ちょうど消費税分位といえます。
ところが今回は、工事費の1~2%の差の中に3社入っているという状況です。
かつて、最も安い金額の施工会社ははずしましょうと言われた建て主さんもおられましたが、今回の場合も、金額以外の要素も見込んで施工者を決定する可能性もあると考えられるものでした。
ここで少し話が逸れますが、住宅を主に手がける施工会社は、会社によってさまざまなカラーがあるものです。
これは一般の方にはほとんど分からない部分かと思います。
設計事務所の仕事を得意とする工務店かそうでないか。
設計事務所の仕事を主体とする工務店の中でも、得意分野の違い、コストに対する考え方、施工体制等。
今回参加頂いた施工会社さんは、各社共OZONEの登録工務店という面では共通するものの、やはり、それぞれにキャラクターの異なるところです。
話を戻しますが、いずれにしても若干の設計内容の見直しが必要だったこともあり、3社全てに変更事項を伝え、見積書の再提出をお願いすることになりました。
これも異例のことです。
結果、先のC社から最も安い金額の提示があり、A社、B社との金額差もそれなりに出たことから、最終的にはC社に決定したというのが今回の結果です。
昨年の7月のブログでも、施工会社選定段階での大逆転のお話をしましたが、今回も逆転劇となりました。
ようやく近々工事契約。建築確認終了を待って着工となります。
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