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2010年6月10日 (木)

ワンランク上の家-断熱(壁)

木造住宅における素材のグレードアップ仕様のお話。
第2回目です。

今回は外壁面の断熱材について

10年程前の住宅の屋根面の断熱材として一般的な仕様は、
グラスウール、50mm品敷込
というものが一般的だったと思います。

最近の一般的な仕様は100mmでしょう。
私も5年程前までにはこの仕様にしていました。

一方で、グラスウールは将来垂れ下がってしまうという懸念から、グラスウールではなく
スタイロフォーム等のポリスチレン成形板を使用しているケースも多いでしょう。
これも成形板の断熱性能や厚さにもよりますが、グラスウールによるものと比べると、これもグレードアップといえるかと思います。

両者は、施工会社や設計者によって考え方が異なることで、それぞれに使い分けられているかと思います。

ところで、私は上記のいずれも最近は使用しなくなっています。

グラスウールは前述の通り、将来の垂れ下がりの懸念が拭いきれていないことや、隙間処理の施工に怪しい部分が残りがちなこと。
フォームポリスチレンは、垂れ下がりの心配はないものの、特にコンセントやスイッチ、給気口廻りにおいて隙間処理の施工が困難であったり、監理者としてそれらの施工箇所の確認が困難なことによります。
(発泡材との併用とすればかなり解決はします)

私が4~5年程前から使用するケースが多いのは発泡ウレタンです。P1010058

というのは、上記のいずれよりも隙間処理の面で優れていると考えていることによります。また、構造金物等の壁貫通部でヒートブリッジとなる部分にも施工することで、断熱だけでなく、金属部結露防止、錆防止もはかることができるのも理由のひとつです。

もともと、発泡ウレタンはフロンを使用したり(その後は代替フロン)、火気に非常に弱い、紫外線劣化という欠点があるものでした。

これらを解決すべく開発されたのが水発泡のもの。P1010062_2

商品名では、アクアフォーム、モコフォーム等。 

これらもメーカーにより若干断熱性能が異なる為、同じ性能を確保しようとすると厚さが異なるものですが、通常、私は前者のものを使用しています。

アクアフォームの場合、吹付厚は75mm。
この仕様は私が手がける住宅の近年の標準仕様で、現在の省エネ等級4に適合する性能を確保する仕様です。
(省エネ等級4までとしない一般的な住宅では、多分40mm或いは45mmで施工されているかと思います)

前回記した屋根の断熱工事費同様、やはりこれもグラスウールと比較すると高価なものではあります。
ご参考までに、30坪程度の住宅の場合、外壁廻りを全て施工すると概ね30万円程度かかるものです。

また更なるグレードアップとして、断熱層に加えて遮熱層を設けるというのも近年のひとつの方法になってきていますが、ここではこのお話だけにとどめておくことにします。

最後に、近年のその他の断熱材としては、羊毛とかセルローズファイバーといったものがあります。
この中で、沈下防止処置を施したセルローズファイバーを充填する機会があります。
音楽好きのご家族の住まいで、防音性能に気を使う必要があった住宅では部屋に面する全周を、或いは一般の住宅では部屋同士の間仕切壁内に充填する、といったものです。

先のブログ(屋根の断熱材)でも記しましたが、この断熱材はその重量により低音域を含めた遮音性能を有しています。
発泡系の断熱材よりも更なるグレードアップと言える仕様ですが、
ご紹介まで。

最後に
断熱材に関しては、これまでこのブログでも以前に書き込みをしています。
今回の内容と重複する点もありますが、ご興味のある方は、こちらもご覧になってみてください。
http://atelier-n.tea-nifty.com/blog/2008/05/index.html
http://atelier-n.tea-nifty.com/blog/2009/11/index.html

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