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2012年3月

2012年3月31日 (土)

田端の家(2世帯住宅)/現場見学・説明会

現場見学・説明会のご案内です。

このたび建て主の方のご厚意により、現在当方が設計・監理を手がけている住宅の現場見学会を開催させて頂くことに致しました。
今回ご案内する住宅は、山手線田端駅から徒歩5分程の敷地に建つ2世帯住宅です。

~現場見学会の意図~
今回の趣旨は、完成した住宅ではなく、家の基本的な性能を左右する工事段階における下地状況をご覧頂き、最近の材料、ワンランク上の仕様、施工方法等をご説明させて頂くことで、質の高い住まいをめざす家のつくり方の一例をご案内させて頂こうと考えているものです。

~説明会の内容~
省エネ等級4の仕様の他、建物の耐震・耐久性、断熱、防水、設備計画といった、今日の住まいの基本的な性能を確保するにあたってのお話を、設計・監理者自身が本工事を通じてご説明させて頂きます。

Tabataweb

~今回の住まいについて~
ほぼ正方形に近い敷地に、正方形のプラン。
家の中央部が薄暗くなりがちな条件にあって、「明るく陽射しを感じられる家」とすることをめざしてている住まいです。

また、防音室やお茶室、ビルトインガレージといった日頃あまりご覧頂く機会の少ない諸室がある家で、
設計コンペ(OZONE家づくりサポート)で選出された設計の家です。

今回の住宅は、木造(手刻み)、在来軸組工法(屋根は垂木構造)による総2階、約57坪の住宅です。

<見学会日時>
 開催日:2012年4月29日(日)
 時 間 :第1部-10:30~
       第2部-13:00~
       第3部-15:00~

       各回、約1時間~1時間30分の予定
(上記の日時以外をご希望の方はメールに明記ください。ご希望によっては別途日程を設定させて頂きます)

Tabatasouth04web

Tabatayuu02web

上の写真は、コンペ時の模型写真

本見学会は上記の趣旨より、これから家づくりを計画する方や現在家づくりを開始している一般の方々を対象とさせて頂きます。
本見学会についての問い合わせやお申し込みについては、「住所、氏名、連絡先※」「見学目的」「参加人数」及び「ご希望の参加時間帯(部)」を明記の上、当事務所宛にメールにてご連絡願います。
(※住所や氏名等をお伺いするのは、素性の不明な方などの入場を制限させて頂くセキュリティ上のものです。これにより当方より営業行為を行なうこと等はありませんので、お気軽にお申し込みください)

尚、工事現場の見学となりますので、安全確保の都合により人数を制限させて頂く場合がありますこと、予めご了解願います。

連絡先:中川龍吾/中川龍吾建築設計事務所
E-mail:atelier.nakagawa@nifty.ne.jp

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2012年3月25日 (日)

四ッ谷での昼食(2)

今日、お昼に行ったお店の話です
実は以前にもこのブログで書いたお店と同じです。
(スミマセン)

今回も外せないコースとして選んだのは
広東家庭料理のお店「嘉賓」

「選んだ」とは言えませんね。
とにかく私の定番としている所なので...

注文したのもこれまた定番の
五目やきそば

久しぶりとなると、これしか選択肢がなくなってしまうようです。
(写真は大盛です)

Kahinyakisobaweb

食べ終え、家におみやげを...と思い向かったのはこれまたいつもの
たい焼きの「わかば」

買って帰るだけのつもりが、
誘惑に負けてしまい、お店でも一匹食べてしまいました。

我ながら見事な食欲。

高校生になる息子よりも大食を維持しています。
全く自慢にはならない話ですが...
健康の証ということで...

Wakabataiyakiweb

写真は持ち帰ったもの。
(少しつぶれてしまいました)

帰宅してから思い出したのですが、
今日は私のバースデイ。
結果的に、今日のお昼のこのたい焼きは、
自分へのプレゼントということでした

ところで、
四ッ谷に行くと、街やお店がどのように変わったか
と思い、通い慣れた場所の周辺をひと廻りするのですが、

駅前のキッチン「エリーゼ」が...

ない。

このお店はいつも行列をしている食堂で、四ッ谷のガイド本等には必ずといってよい程掲載されていた有名なところでした。

お店の前で、あたりを見渡していると
私と同じようにキョロキョロしている人から「ここにあったお店はどこに?」と声をかけられました。
やはりかつての常連さんだったようです。
(後で分かったのですが、同じ場所で同じ人がメニューと店名を変えて営業しているとの事でした)

たまの街歩き。

面白いですね。

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2012年3月24日 (土)

最後の巨匠(柳先生の言葉)

今日は私の古巣、四ッ谷のMIDOビル(前川建築設計事務所)に久しぶり行ってきました。
というのは、昨年末に他界された柳(宗理)氏のお別れ会の為。

MIDOビルは、故前川先生が自分の知人であり、仕事上のパートナーでもあった
横山不学氏(構造)、柳宗理氏(工業デザイナー)、渡辺義雄氏(写真家)という人達を自身の仕事場と同じ場所に招いた建物です。
(MIDOビルは、コルビュジェのピロティ、水平窓といった手法の影響を色濃く残す前川作品のひとつです)

そのため、私もそれぞれのアトリエのスタッフとは個人的にも親しくさせて頂きました。

もちろん柳宗理氏や奥様とも

上に記した先生達は皆、それぞれの世界でまさに一時代を築いた人達といっても過言ではないでしょう。

身近な方々の中にあって最後までお元気で活躍されていた柳先生の他界は、私の中で巨匠時代の終焉を再認識させられるものでした。

建築(設計)界においてはそれが言われて久しいものですが、他の様々な分野にあっても巨匠が不在の時代を感じるのは私だけではないでしょう。

価値観の多様化、専門分化によるものとはいえ、指標とすべき存在がないのは淋しいもの。

未だに自分の道を築ききれない私にとっては、前川先生を初めとした先人の教えを糧に模索し、自分を律し、またあがき続ける他には無いようです。

最後に、
本などで読んだことのある人も多いかと思いますが、
先生への感謝を込めて、今日のお別れの会の礼状として配布された小冊子より、
柳先生の言葉を紹介させて頂く事とします。

柳宗理「デザイン考」より

デザインの想像とは、表面上のアビアランスの変化ではない。
創意工夫をもって内部機構を改革することである。

本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。

デザインの構想は、デザインする行為によって触発される。

デザインは一人でするものではない。

企業者は何よりもプロダクトマンシップを持っている人でなければならない。

良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれ得ない。

良く売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。
また、良いデザインは必ずしも売れるとは限らない。

本当のデザインは流行と戦うところにある。

伝統は創造のためにある。伝統と創造を持たないデザインはあり得ない。

デザインは社会問題である。

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2012年3月13日 (火)

春の気配

昨日の朝は少し暖かかったこともあり、
冬用のコートはやめて薄手のコートを羽織って出かけました。

このところ、春休みを利用して耐震補強やその他の工事を行っている都内の大学へ、設計監理の為に頻繁に出かけています。

写真はキャンパスで見かけた梅の花。

Umeweb

いよいよ寒かった冬が過ぎようとしています。

同時に花粉の季節の到来でもありますが...

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2012年3月 3日 (土)

上棟(手刻みによる住宅)

Joutou01web

先日「基礎の完成について」このブログに記した住宅が上棟しました。

この住宅は、最近では珍しくプレカットではなく
手刻みによる加工の住宅です。

「プレカット」というのは、
「プレ=事前に」「カット=(木を)きざむ」というもので、
製材した構造部材を専門工場に運び、柱や梁などを組み立てるために必要な寸法にすると共にホゾや穴をコンピューター制御で加工するものです。

「プレカット」は、加工の効率化を図ることで量産ができ、これによりコストを下げる為の手段として開発され、最近の木造住宅は9割以上がこの方式です。

一方、「手刻み」というのは従来のもの。
製材が大工さんの下小屋に運ばれ、そこで大工さんみずからがホゾや穴を開けるというもので、この作業のために、大工さんは小屋にこもりっきりで加工作業を行います。
小さな住宅でも2週間程度はかかるようです。

両者にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、長くなるのでここでは説明は省きます。

ただ、手刻みは熟練の大工さんが、材料をじっくり見て触って、1本ごとに異なる「自然の木のクセ」を読みながら刻んでいくので、腕の良い大工さんがいる施工会社の証のひとつともいえるものです。
(もちろん大工さんの技量だけで施工会社を選定している訳ではありませんが...)

木材に加工する線を罫書く(けがく)「墨付け」とよばれる作業は、長い下積みをしてきたベテランの大工さんだけに許された作業です。
(ハウスメーカーの「組み立て屋さん」の大工さんでは無理な作業でしょうね)

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(↑現場に搬入された部材)

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(↑手刻みによる2階床梁ジョイント部)

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(↑120mm角の通し柱(隅柱)と2階床梁)

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(↑棟上げ初日、2階床梁まで上がった段階)

今回のこの家では、
大きな梁はその成が39センチ
太い柱は13.5センチ角(4寸5分)

というやや大きな部材を使用する箇所があります。

Joutou02web

(↑135mm角の桧柱と大きな断面の梁材)

Joutou03web

(↑柱と梁の納まり)

またこの家は、
やや規模の大きな住宅(2世帯)
客間と兼用ではありますが水屋を併設したお茶室を設ける家

ということから、
大工さんは親方が2人と若い人が入ることになっています。

基礎屋さんから大工さんへと現場の職人さんの主導権が変わり、
工事もこれからが本格化していく中で、
今後の仕事ぶりが楽しみな住宅です。

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