建築金物-堀商店
今日は堀商店の営業担当の方が事務所に来ました。
少し変わったものをご覧頂き意見を伺いたいので時間を取ってほしい、というアポイントを受けていたものです。
この堀商店というのは、錠前や取手、丁番等、主に建具関係の金物を製造・販売する会社で、その質の高さから前川事務所でも設計にあたっての定番品としていたものです。
日本ではここ以上に信頼感のある製品を出し続けているメーカーはないので、私は今でもほとんどの住宅でこのメーカーの金物を使用しています。
(何十年使い続けてもビクともしないその堅牢さは最大の魅力です)
新橋にあるショールームは、街の中でも目立つ建物なので建築関係者でなくてもご存じの方は多いのではないでしょうか。
今回見せてもらったの物のひとつはレバーハンドル。
これまでステンレス製であったデザインのものを、真鍮で限定100個だけ製作してみたとの事。
写真で手前のものは通常のレバーハンドル、
後方の写真のものが今回見せてもらったものです。
サイズ的には通常のものよりもふたまわりは小さく、とにかく可愛らしいものですが、無垢の真鍮の重量感と堀の錠前とセットにした際のしっかりとした操作感は独特のもので、是非機会があったら使ってみたいと思うものでした。
次に見せてもらったのは、建築家白井晟一氏のデザインの丁番。
カタログには掲載されていない為、これまでに見たことがなかったものです。
このメーカーの担当者でさえ、一般の人に販売してよいものかどうかを理解していなかったそうです。
(写真中央、左手の黒い丁番です)
その他、倉庫で見つけたという50年近く前に製作して現在は廃番となっているもの等を見せてもらいました。
メーカーとしてそれらの中から復刻させるべきものがあるか、現在の視点からはどのように見るかといったことの意見を聞きたかったそうです。
建築を構成する小さなパーツではありますが、常に手に触れ、使い続ける非常に重要なものです。
今日の「ホンモノといえるモノ」を創ったり存続させることが多難な社会の中で、
社会の主流になることはできなくても、必ず残ってほしいモノ、メーカーさんだと思っています。
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