塀?、フェンス?、その他(スリットスクリーン)?
住宅の敷地と道路境界をどのようにするかは、家の顔をどのようにするか、プライバシー確保の観点や防犯対策面でどのように考えるか、といったことで変わってきます。
近年は、地区計画や緑化計画といった主に景観上の観点による法的な制約から、高めの塀を設けることが非常に難しくなってきました。
この法規を守ることで街の景観がよくなるとは到底思えない、何とも不思議なもので、個人的には非常に懐疑的に思っている法規なのですが...
いずれにしても、近年はこの法規(条例等)の影響か、住宅の道路側の多くは当たり前のように足元にブロックを積んで、その上にアルミフェンスを乗せるという形式が圧倒的に多くなってきました。
一方で昔ながらの生け垣は、主に植物の手入れが大変だという理由で好まれなくなってきているように感じています。
住宅の塀やフェンス等は、住宅の外壁仕上げや門扉等と同様に、その年代によって変わってきているもののひとつです。
そのような中で、最近の傾向のひとつに、アルミの支柱を地面に等間隔に埋め込むスリットスクリーンというものがあります。
ルーツとしては枕木を埋込むフェンスを工業製品化したものといえるかと思います。
最近街を歩いていると、高さ1.2m位で木目調のこのスリットスクリーンを設けた家をよく見かけるようになりましたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
現在私が手がけている住宅の中で、来月完成する大泉の住宅では、もともとコンクリート打放しの塀を設けた家にした方が良いと思って設計をスタートしたものの、この家の敷地においても法的にコンクリート製の塀の場合は高さ80センチ以下にしなければならないという法的な制約があることが分かり、設計を見直すことになったものです。
最終的には家本体のアルミサッシの色に合わせた黒色の支柱を等間隔で建て、その支柱の高さは1.8mとしたものです。
昨日支柱を立てたばかりですので、足元廻りの仕上げはこれからとなります。
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