東京湾を縦断した先日の台風15号。
当初はあまり報道がされなかったようですが、千葉県内では未だに広域にわたって停電、断水をしている地域もあるとの事。
当初は携帯の電波も不通になっていたとか。
厳しい残暑の中、エアコンも使用できず、不便な上に健康面でも過酷な状況になっているのは、想像するまでもなく心が痛むものです。
だいぶ以前の事でしたが、私が暮らす地域(練馬区)でも何時間かの停電がありました。
道路の信号が全て消えたので覚えている人も多いのではないでしょうか。
たった数時間だけでも電気が止まると、当然、照明もパソコンも消えて仕事が全くできなくなるばかりか、ウォシュレットも給湯器も動かず...井戸はポンプが止まり...という状態で、何もできなくなりました。
いかに今の生活が電気に支えられているかを痛感したのを覚えています。
そのような状況が何日も続いているのですから.....
そこに住んでいる方々には、かける言葉も思いつきません。
自然災害は、時に想定を超えたものとして、突然人の暮らしに降りかかり、危害を加えます。恐ろしいものです。
私の専門とする建築関連で、災害に対する主題としては地震対策ですが、地震の場合、直接被害を受けるのは建物の主要構造に対するもの。
2次的なものとしては、地震による火災の発生や家具類の転倒、ライフラインの損傷が挙げられます。
今回は地震によるものではありませんが、電気、水といったライフラインが止まるという点では同じ事が起こってしまいました。
電気に関しては、自家発電、電気自動車利用、太陽光発電といった個人で可能な対策もありますが、各家庭がみな可能なものではないでしょう。
水に関しても同様に、家庭用の貯水タンクというものがあり、災害時には有効なものと思いますが、これも全ての家庭に普及させるのは無理があるでしょう。
各自が上記のような対策を少しでも考えて準備していく必要はあるものの、現実的には設備投資や維持、手間といった点ではなかなか難しいものです。
(私自身も対策といえる事はできていません)
ライフラインに対するバックアップのシステムが構築できれば、と思うのは私ばかりではないでしょう。
早期の復旧がなされる事が一番ではありますが、
関係諸機関による発電車、給水車等の緊急時対応が充分に行われる事、
何よりも地域の方々が一刻も早く通常の生活に戻ることができるよう祈るばかりです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
最近のコメント